本誌2007年12月号のNEWS SHOWでも紹介した、フランスのクリストフ(レイジー)・トムソンが考案した、テイクオフをサポートする補助動力製品「レイジーバス」。
パラモーターとは違い、純粋に山飛びパラグライダーがテイクオフに“補助”する装置で、昨年のイカロスカップでも注目を集めていました。
そんなレイジーバスが、泣Aエロタクトにより、ついに木島平で日本初のお披露目が決定!
紛れもなく電動モーターユニットですが、長時間のプロペラ回転は目的としていません。テイクオフ、サーマルソアリング、そして必要なら再スタート用と、補助的に使うことを目的としたパラモーター。
ハーネスはすべて折り畳むことができるので、一般の車のトランクに入れて運ぶことも可能。身体の前面にバッテリー(8kg)、背中にパワーユニット(モーターとプロペラ)を背負うため、バランスも良い。総重量23kg、4馬力、スラスト25kg、1回の航続時間は10〜30分。予定価格は他のパラモーターユニットよりリーズナブルになりそう、と言われています。
●レイジーバスのHPはコチラ↓
http://www.razeebuss.com/
写真や動画が見られます(フランス語)
考案者のクリストフ・トムソンは、フランス南西部の海岸地方に住んでいます。近くにはリッジソアリングに格好の海から切り立つ断崖がありましたが、あいにくテイクオフする場所はありませんでした。
「テイクオフするにどうすればいいか…」
試行錯誤を繰り返した結果、テイクオフを補助する動力を思いついたのです。
彼はもともと、複合素材の専門家。この製品は、最初から最後まですべて自分で作り上げました。他から購入したのは、フライト中に空気抵抗を減らすために畳むことのできる、スイフトのプロペラのみ。
世界中には、近くに山のない地方に住む人も多いので、こんな補助動力装置は、ブレイクするかもしれませんね…!?