SWING

SERAC RS

さぁ一緒に飛びに行こう！

超軽量でコンパクト、
RAST（ラスト）による高い安全性。
旅に持ち出したくなる翼、
それがセラックRSだ！

超軽量オールラウンドモデル登場！

　スイングのオリジナルの安全技術ラストのメリットを最大限に活かした、ライトウエイトモデルのセラックRSがリリースされた。
　大自然の中でフライトしたい登山家や冒険家のアドベンチャーフライトだけでなく、家族と自然の中で週末を過ごしながらフライトも楽しみたい…そんなパイロットのために、セラックRSは生まれた。セーフティが最優先に要求されるシーンで、ラストによる安全性が大きなアドバンテージになる。

マテリアルとデザイン

　既存モデルを軽量化したモデルではなく、純粋にライトウエイトモデルとして専用設計されている。翼面積は5サイズで55-119kgをカバーする。翼面はスカイテックス38とテックファイバー31/28を組み合わせている。特にテックファイバーは東レが開発した素材で、リップストップの間隔が詰まっており一般的な軽量モデルとは異なっている。
　ラインは“プロドライ” コーティングが施された、最新のアラミドラインを採用。被覆はないが、レッド・ブルー・オレンジと色分けされラインチェックしやすく、撥水防塵処理がされている。この加工により60%もの水分吸収が抑えられ、ほこりがつきにくくなるため、長い期間使用してもライン長が変化しにくい（縮みにくい）という特徴がある。
　ラインとライザーは、軽量モデルでありながら一般的に用いられているステンレススチール製クイックリンクにより接続されている。一般フライヤーにとって、このクイックリンクによる接続は親しみやすいものとなるだろう。

テイクオフとフライト特性

　ライズアップはライトウエイトモデルらしい立ち上がりで、ひとりでに立ち上がってくるようなイメージだ。立ち上がってしまえば、弱めの風でも頭上に留まっている。
　テイクオフすると揚力を強めに感じる。翼面積はスイングの同クラスのアルカス2RSと比較すると全サイズで2％程度小さくなっているので、ブレーク操作に穏やかに応答する。
　サーマルに入ると、ブレークコードからしっかりとそのパワーを感じ取ることができる。またラストの効果でピッチ変化が少なく、外翼の合わせなどあまりコントロールに気を遣うことなくセンタリングできる。
　上級機からの乗り替えではコントロール性には多少不満を感じる部分はあると思うが、それ以上に安定感の魅力が高い。スパイラル、ウイングオーバーやタイトなターンなど機敏な操作では、徐々にバンク角を大きくすることが必要だ。大きなバンク角や大きくピッチ変化させた後のリカバリーは早い。

アクセルフライト

　トリム速度は軽めながら39km/s（Sサイズ・テイクオフウエイト75kg）を示し、アクセルストロークは14cmで12km/s 以上のスピードアップが行える。直線フライトではアクセルを30％程度踏み込み揚力を少し抑えることで、より安定したグライディングを行える。
　リアライザーステアリング用のハンドルがCライザーに装備されており、Bライザーと連動してアクセル使用時のピッチコントロールが効果的に行える。
　大きくアクセルを踏み込むと、Cライザーのテンションがなくなるくらい軽くなる。長くグライディングするならば、迷うことなくアクセルを50％程度踏み込み、少し重みを感じる程度にCハンドルを当てるように引き込んでいくと効率的に滑空性能を引き出せる。

緊急降下

・スパイラル　旋回内側のブレークコードを引き込むと、360度旋回を2周するくらいからGを感じ導入できる。外翼の動きは、あまり気にすることなくがっちりとしている。大きく沈下させても、リカバリーは早い。
・B ストール　安定して行うことができる。リカバリーも早い。
・ビッグイヤー　ビッグイヤー専用Aライザー上部、ラインと接続しているクイックリンクを引き込むと簡単に行える。アクセルと組み合わせることで、より沈下率を大きくでき効果的だ。復元力は強く、ライザーを離すと自動的に回復する。

まとめ

　ライトウエイトモデルらしくない耐久性を優先させたマテリアルをチョイスし、ラストにより翼内部構造を削ぎ落して軽量化を達成しているところに、セラックRSのコンセプトが現れている。
　耐久性の高いマテリアルと抜群に小さいパッキングボリュームのため、ホームエリアはもちろん、旅に持ち出したくなる。
　フライトを心より楽しみ、ゆったりと景色を楽しむ…セラックRSにはそんなフライトスタイルがぴったりだ。

（REPORT：Satoshi MEGURO）