
SWING
SENSIS
スイングが提案する
“ちょうどいい”Bクラス
センシスはスイングからリリースされた幅広い様々な指向に応えるB2クラス(LTF/EN-B-mid.クラス)。それはアルカス7とミストラル7のギャップを埋めるべく、スイングからの新しい提案のカテゴリーだ。ドイツブランドらしいしっかりとした造りと最新の技術の融合で、センシスは仕上げられた。
新しいカテゴリー、B2(ミドルB)クラス
センシスは今までのスイングのラインナップになかった新しいモデルで、アルカス7とミストラル7の間に位置している。高い安全性と余裕ある操作性を備えるローエンドBと、絶対的な高性能を持たせたハイエンドBの間の、標準的なオールラウンドBクラスという位置づけだ。
ラインはCラインが途中で枝分かれし、中央付近のみDラインの部分をサポートしている3.5列のライン構成。ライザーも3列とシンプルだ。アスペクトレシオは5.23。リーディングエッジは3Dシェーピングとシャークノーズテクノロジーのナイロンスティックにより丁寧に成型されている。
キャノピーの生地は、ポリウレタンコーティングが施されたリップストップナイロン、ラインは上部まで被覆がされたテクノーラライン。耐久性を優先し、経年変化を抑え、長い期間に渡り性能の低下を最小限にしている。
ブレークコードグリップはスイング独自の『マルチグリップ』。ネオプレーンが多用され、握る部分を好みの固さに調整できるものだ。
余裕のあるリラックスフライト
ライズアップで難しさは一切感じることはなくシンプルで、翼の走りは少な目でスムースだ。トリム速度は速めで、アクセルはボールベアリング内蔵のプーリーを使用しているためかとても軽くスムース。少ない沈下で加速できる。
ブレークコードの遊びは8cm程で、思うように軽くターンが行なえ、低速の効きも良く、ストールに入りにくい。サーマル中の動きはピッチ安定が素晴らしい。翼を先走りさせてサーマルコアへ早く入れてしまうようにセンタリングすれば、あとはオートマチックにサーマルが持ち上げてくれる感覚だ。パイロットは体を傾けすぎないように意識し、旋回内側のブレークコード操作に最大限に注意を払えばいいだろう。
アクティブな動きも得意で、大きくブレークコードを操作するとニュートラルに反応してくれる。ローリング、スパイラルへの導入も素早い。また、ピッチ安定の高さからスパイラルからの回復もオートマチックな感じで、素直に戻る。SATやヘリコプターなどのフリースタイルも楽しむことができた。
未知の世界を思いきり楽しむために!
サイズはXS〜XLの5種類で、55〜130kgのテイクオフウェイトをカバー。4種類の個性的なカラーから選択することができる。下限が55kgというテイクオフウェイトは、日本人パイロットにはうれしい設定だ。
2機目としての選択や、そろそろゆとりをもって空を楽しみたい経験ある大人のパイロットの選択もできる。
センシスは、刻々と変化する自然の中で、余裕を持ってフライトを楽しみ、未知の風と空へチャレンジを楽しみたい“オールテラインウイング”だ。
(REPORT: Satoshi MEGURO)
SPEC INFORMATION
サイズ | XS | S | M | L |
セル数 | 47 | 47 | 47 | 47 |
翼面積(投影)㎡ | 18.9 | 21.1 | 23.3 | 25.2 |
翼面積(実測)㎡ | 23.1 | 25.7 | 28.5 | 30.8 |
スパン(投影)m | 9.0 | 9.5 | 10.0 | 10.4 |
スパン(実測)m | 11.0 | 11.6 | 12.2 | 12.7 |
アスペクト比(投影) | 4.28 | 4.28 | 4.28 | 4.28 |
アスペクト比(実測) | 5.23 | 5.23 | 5.23 | 5.23 |
飛行重量 kg | 55-80 | 70-95 | 85-110 | 100-125 |
機体重量 kg | 5.1 | 5.3 | 5.6 | 5.9 |
速度(max/trim)km/h | 52±2/38±1 | 52±2/38±1 | 52±2/38±1 | 52±2/38±1 |
安全規格(LTF/EN) | B | B | B | B |
価格(税別) | ¥488,000 | ¥488,000 | ¥488,000 | ¥488,000 |
[製造元]SWING/ドイツ
[輸入・販売元]ヘリグライド(株)
[URL]http://www.heliglide.com/