
SWING
MISTRAL6
ハイエンドBを体現する高性能!
それでいて常に翼の硬さを感じられる安心感
スイングより最新のLTF-Bモデル、ミストラル6が発表された。
5.9という高いアスペクトレシオのスポーティなシルエットで、
いかにもパイロットを“その気”にさせてくれる。
日本に上陸したばかりのこの翼に、早く乗ってみたい!
ハイエンドLTF-Bクラス
ミストラル6は中〜上級者が楽しめる高性能なハイエンドLTF-Bクラスのモデル。5.9という高いアスペクトレシオはスポーティーなシルエットで、12mm幅の細いライザーも“その気にさせる”もの。滑空比もこのLTF-Bクラスで初めて9を超えた9・2以上という高性能となっている。
キャノピー生地はトップ・ボトムともに、頑丈な41g/?のポリウレタンコーティングが施されたナイロンを採用。一方、翼内部のリブとVテープには38g/?のポリウレタンコーティングが施された軽量なナイロンが使用されている。リーディングエッジにはスイングオリジナルの「フレックススティック」が。これは特殊な柔軟性のあるプラスティック製の棒をマイラーに縫い込み、マイラーの補強とマイラーの使用量を減らすことで、翼の性能向上と軽量化に効果を発揮する。
操作感と性能
高めのアスペクトから、ライズアップは難しい面があるのではと思っていたが、実際にはまったく心配なかった。頭上まで上がってくるスピードは速めで、頭上でのブレークコードによるコントロールも良く効き、早い時点で安定させ、助走に移ることができた。
テイクオフしてみると、まずはそのスピード感が心地良い。トリム速度は少し速めの38km/h。スイングらしくピッチ安定も良い。アクセルを強く踏み込むと最高速度は50km/hに達する。その速度域でも翼の安定性が大きく損なわれることはなかった。
ブレークコード操作は効きが良く、短いストロークで翼の向きが変わってくれる。ローリングやスパイラルなどのきつめのターンでは少し重くなっていくものの、引き込んだ量に応じバンク角が遅れることなく変化し、そのストロークをフルに使うことができる。
サーマルソアリングは、翼自体の浮きの良さ、安定性の良さ、そしてブレークコードの操作性の良さから、センタリングのコーディネートがしやすく、上昇率も良い。中級者からの乗り換えで最高に楽しめる翼だと感じた。
余談だが、スィーベルのついたネオプレーン製のブレークコードグリップはソフトな握り心地をもっている。チューブと硬い棒の2つがグリップ内に入っており、組み合わせを変えたり抜いてしまったりすることで、好みの握り心地を得ることができる。
どんな時でも楽しみたいパイロットに!
ミストラル6はどのような状況においても、翼自体の硬さが伝わってきた。浮きもスピードもあり、ハンドリングが良く、不安定な状況からの回復も速い。そのため、2機目や3機目のステップアップとして、またリラックスしてフライトを楽しみたいという上級者に向いている。
性能的にも精神的にもパラグライダーをどんな時でも楽しみたい、少し欲張りで余裕あるパイロットにとって、このミストラル6はベストチョイスだ!
(REPORT: Satoshi MEGURO)
SPEC INFORMATION
サイズ | 22.XS | 24.S | 26.M | 28.L | 30.XL |
セル数 | 52 | 52 | 52 | 52 | 52 |
翼面積(投影)㎡ | 20.70 | 21.90 | 23.10 | 24.30 | 25.50 |
翼面積(実測)㎡ | 24.20 | 25.60 | 27.00 | 28.40 | 29.80 |
翼幅(投影)m | 9.37 | 9.65 | 9.90 | 10.15 | 10.41 |
翼幅(実測)m | 11.94 | 12.30 | 12.62 | 12.95 | 13.25 |
アスペクト比(投影) | 4.25 | 4.25 | 4.25 | 4.25 | 4.25 |
アスペクト比(実測) | 5.90 | 5.90 | 5.90 | 5.90 | 5.90 |
機体重量 kg | 5.3 | 5.6 | 5.85 | 6.1 | 6.4 |
飛行重量 kg | 55-80 | 65-90 | 80-105 | 90-115 | 105-130 |
沈下率 | ― | ― | ― | ― | ― |
速度(MIN/TRIM/MAX)km/h | ― | ― | ― | ― | ― |
L/D | ― | ― | ― | ― | ― |
安全規格(LTF/CEN) | B/B | B/B | B/B | B/B | B/B |
価格(税込) | ¥493,500 | ¥493,500 | ¥493,500 | ¥493,500 | ¥498,750 |