ギア・インプレッション

HELIOS RS

SWING

HELIOS RS

コンフォート & ライトウエイト

「パフォーマンスの向上」と「フライト中の快適性」
「軽量であること」と「性能の維持」。
互いに相反する項目を両立させた
次世代の高性能Cクラス軽量グライダー
ヘリオスRS登場!

個性豊かな2つのCクラスグライダー

 スイングのアゲーラRSはスピーディーに飛び、2ライナーに迫る高性能Cクラスとなっている。それに対しヘリオスRSは、どのようなコンディションでも冷静に自信をもってフライトを楽しめ、スムースで正確なコントロール性を備える信頼性の高いツールとして、軽量で扱いやすく快適で安定性のいいCクラスとなっている。
 ラストは翼前部のバッファーセクション(緩衝部分)と翼後方のコアセクション(核心部分)に仕切る壁をスパン方向へ入れることで、翼内部の空気圧をコントロール、翼後部が固く形成され深刻な大きな潰れを起こさないようにする安全技術。さらにヘリオスRSは、逆流防止弁の効きをより強くしたラスト2.0により、翼後部のコアセクションの張り・固さをより強いものにしている。

マテリアルとデザイン

 シンプルな3ライナーを採用、12mm幅のライザーはAとCを分岐させた5本構成。アクセルはキックダウンシステムとロンスタン製大径ベアリングプーリーを上下に装備、165mmもの可動域があり軽く踏み込めるものになっている。
 翼本体はポリウレタンコーティングを施されたナイロン製で、リーディングエッジには薄く耐久性に優れてるスイング独自のテクテックス31g/?、トップセールメインとボトムセールにはテクテックス27g/?を採用する。リーディングエッジは、3Dシェーピングと形状記憶合金・ニチノールにより緻密に形成。ミニリブに加えトレーリングエッジのバルー二ングを最小限にする3Dシェーピングを施し、縫い糸が表にでない内縫いで処理され根掛かりなどを防いでいる。ニチノールロッドはリーディングエッジだけに入っているので、ぎゅっと小さくパッキングしやすい構造になっている。

フライト特性

 Sサイズ(80-95kg)にテイクオフウエイト85kgで試乗。ライズアップはするすると立ち上がり、頭上でオートマチックにとどまろうとする安定性をみせる。
 Cクラスながらコントロール感に余裕があり、ストールに入りにくく自在に小回りがきいて、飛ばしやすさを強く感じる。
 ピッチングやローリングの動きはCクラスらしく、導入しやすくダイナミックに翼を動かすことができる。ブレークコードはほどほどの重さがあり、翼の動きをつかみやすい。特にローリングはナチュラル感が強く、翼との一体感を得やすい。Cスタンダードクラスと認識していたが、トリム速度39〜40km/h、フルアクセル53km/hをたたき出した。多少軽めでのフライトだが、安定性も高くストールの不安もない。

多様性への対応

 ヘリオスRSの第一の印象は、優等生だということだ。安心できる安全性能と浮きの良さを持ち、アクセルの効きもよく、操作感にタイムラグがない。スイングでは年間フライト70時間以上のパイロットを対象としているが、余裕のあるコントロール性からBクラスを卒業し初めてのCクラスとしても適している。
 ヘリオスRSの妥協のない使いやすさと扱いやすさにより、XCパイロットはもちろん、とても小さくパッキングできるのでハイク&フライやフライトツアーなどを楽しむ経験あるパイロットにとって最適な翼になるだろう。

(REPORT:Satoshi MEGURO)

SPEC INFORMATION

サイズ XXS XS S M L
セル数 6060606060
翼面積(投影)㎡ 16.9 18 19.4 21.6 23.4
翼面積(展開)㎡ 19.5 20.8 22.4 24.9 27
スパン(投影)m 8.8 9.1 9.4 10 10.4
スパン(展開)m 10.9 11.2 11.7 12.3 12.9
アスペクト比(投影) 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6
アスペクト比(展開) 6.1 6.1 6.1 6.1 6.1
機体重量 kg 3.5 3.6 3.9 4.1 4.4
飛行重量 kg 55-75 70-85 80-95 85-105 100-117
安全規格 CCCCC
価格(税別) ¥590,000 ¥590,000 ¥590,000 ¥590,000 ¥590,000

[製造元]SWING/ドイツ
[輸入・販売元]ヘリグライド(株)
[URL]https://www.heliglide.com/

2020年2月号掲載)