
SKYWALK
CHILI
楽しいから飛ぶ!
遊び心をくすぐるスポーツモデル
スカイウォークのDHV1-2スーパースポーツ「チリ」。パイロットの意志に強く反応する旋回性と、ポアゾン譲りの滑空性を合わせ持つチリは、これまでの同社の機体にはない“やんちゃ”で遊び心をくすぐるファンモデルだ。
継承する技術と斬新なデザインの融合
スカイウォークのグライダー作りは5年目を迎え、全く新しいコンセプトをチリという形で創造することとなった。“スポーツ&ファン”をコンセプトにしたハイプ!。そしてファンクルージングをコンセプトとしたテキーラに対し、チリはこれまでに同社が創造したDHV1-2モデルに加え、かつてないコンセプトを合わせ持っている。乗り易さや扱いやすさ等、乗り手に対し優しいコンセプトはそのままに、ポアゾン譲りの高い滑空性と速度、そしてパイロットの意志を読み取るかのように反応する運動性を実現。これは新しいスカイウォーク、そして新しい世代のDHV1-2をアピールしていると言えるだろう。
グリーンが目を引く、新しくも気持ちの良いカラーデザインはジャマイカンカラーを配されたチリは、カラーデザインだけでなくフォルムデザインにもスカイウォークのこだわりと技術が収められている。
カイエン2から採用されたカスケードを1つのみとするラインプランは、ラインの総延長と抵抗を大きく軽減した。それらによりコンピューターの計算上の滑空性能は高い次元でほぼ同等。トリムスピードの差に違いがあるのみだ。
また、ポアゾンからアスペクトダウンされたフォルムは、その滑空エネルギーを高い運動性へと変換している。さらにスカイウォークの安全性と安定性を支えるジェットフラップシステムがカイエン2同様に左右4ホールずつ配され、高い滑空性と強い運動性に比例する不安定感を大きく低減した。
「やんちゃ」な運動性能
実際に乗ると、その違いをはっきりと感じることができる。
頭上に見える翼はブレーク操作による抑えもそこそこに安定し、離陸への指示を待つ。直線飛行による滑空性能と速度感は予想通りの高性能。しかし、チリの面白さはパイロットがセンタリングの意志を持った時点から始まる。
旋回方向へのボディーシフトはまるでブレーク操作を感じさせる程のレスポンスだ。ハーネス上での腰の浅いパイロットやアップライトでボディーコントロールの未熟なパイロットには、ロールをコントロールするどころか、ロールが止まらなくなるかも知れない。
また、そこにブレーク操作を加えることでダイナミックかつ軽快な旋回を表現することができる。それはまるでDHV2のスポーツモデルに乗っているかのような錯覚をパイロットにもたらすだろう。その高い反応性と運動性はcマイルドモデルであるテキーラとは全く逆の位置に属し、?やんちゃ?という形容詞で表すのがふさわしいモデルなのだ。
テキーラとは対称的な位置に存在するDHV1-2の高いスポーツ性は、腰の固いパイロットにとっては一苦労するかも知れない。しかし、伸び盛りのパイロットや、DHV2、2-3からのグレードダウンを考えているキャリアパイロットには是非お薦めしたい。
(REPORT:TEZ SATO)
SPEC INFORMATION
サイズ | XS | S | M | L |
セル数 | 50 | 50 | 50 | 50 |
翼面積(投影)㎡ | 23.2 | 25.2 | 27.4 | 30.3 |
翼面積(実測)㎡ | ― | ― | ― | ― |
翼幅(投影)m | 11.06 | 11.53 | 12.02 | 12.65 |
翼幅(実測)m | ― | ― | ― | ― |
アスペクト比(投影) | 5.28 | 5.28 | 5.28 | 5.28 |
アスペクト比(実測) | ― | ― | ― | ― |
機体重量 kg | 5.2 | 5.6 | 6.1 | 6.8 |
飛行重量 kg | 60-80 | 75-95 | 90-110 | 105-130 |
速度(MIN/MAX/TRIM)km/h | 21/50/38 | 21/50/38 | 21/50/38 | 21/50/38 |
沈下率 | ― | ― | ― | ― |
L/D | ― | ― | ― | ― |
安全規格(DHV/AFNOR) | ―/― | ―/― | ―/― | ―/― |
価格(税込) | ¥462,000 | ¥462,000 | ¥462,000 | ¥462,000 |
[製造元]SKYWALK/ドイツ
[輸入・販売元]ゲインインターナショナル
[URL]http://www.gain-int.com/