
SKYWALK
ARRIBA2
心まで軽くなる!
待望のライトウェイトスポーツモデル
斬新かつ新しい発想でパラグライダーの発展を常にリードするSKYWALKから待望のARRIBA2がリリースされた。オリジナルのシルバーファブリックをふんだんに配したボディに加え、さらに向上したラインプランとチューニングにより、ライトウェイトスポーツの名に相応しい完成度となっている。
新素材AL29により軽量性と耐久性を両立
3年前にリリースされたアリーバは、一般パイロットにはまったく持って斬新すぎるキャノピー新素材、AL29をそのリーディングエッジに纏っていた。
今回のアリーバ2でもAL29を採用し、軽量性と耐久性という相反する2つの重要な性能を同時に実現している。加えてそれによる耐久強度と性能維持のメリットを考えるなら、それだけでも同クラスのモデルに対し大きなアドバンテージを持たされていることは確かだ。
アリーバ2ではリーディングエッジのマイラーセルを廃止し、代わりにリッジフォイルシステムを採用。アスペクトレシオは5.3で、前作に比べて0.3ポイント近く向上。3ライナーシステムとなったそのフォルムは精悍で力強さを感じさせ、実際の滑空性能をも大きく向上させている。
優しい立ち上がり、心躍らせる加速感
今回はSサイズに75kgウェイトでの試乗だが、そこにスピード、安定性、そして運動性にストレスを感じることはなかった。立ち上げはアリーバ譲りの優しい軽さ。パイロットに重さを伝えるわけでもなく、立ち上がった後も決して走り急ぐこともないその立ち上がり具合は、軽いというより優しいという表現の方が正解だろう。
飛び出した後の速度感は十分。期待通りの滑空性能を確信させるには時間は全く必要なかった。そしてアクセルシステムの使用に、さらに心まで軽くする。加速感とともに伝わる安定感は、アクセル操作が楽しくなる程だった。
旋回性は、まったくのストレスレス。キャノピーは旋回指示に対ししっかりと反応してくれる。直進安定性は強く、旋回継続中のバンク維持にクセはないく、またアスペクトによる外翼の動きに重たさも感じることはない。
サーマルに突入するとともにピッチアップからダウンが通常のキャノピーアクションだが、それは大きな動きとして感じられない。新採用のフォルムデザインとジェットフラップシステムのマッチングによるものか、これまで以上に自立安定性に優れていることは確かだ。そんな安心感も相まって、上限に近い重量で飛ばしていることを忘れてしまう程の安定した乗り味は、視野が広がるとともに目線は高くなり、ついついその先まで足を伸ばしたくなる。
軽量・シンプルこそ、これからのパラグライダー
今や大きすぎるグライダーザックや無用な装備に重さばかりを増す時代は終わりつつある。軽量かつシンプルこそ今の時代に合ったパラグライダー装備であり、これからのこのスポーツの発展と未来への鍵とも言えるだろう。
常に軽快な装備ともに快活な心で空を観察し、その先への夢を膨らませることができるライトウェイトスポーツモデルこそ、アリーバ2のコンセプトだ。3年飛ばしても変わらない翼の性能、そして3年後も変わることのないパイロットの軽快感と楽しさは、このスポーツの新しい未来と指針を感じさせるには十分な完成度だ。
(REPORT: Tez SATO)
SPEC INFORMATION
サイズ | XXS | XS | S | M | L |
セル数 | ― | ― | ― | ― | ― |
翼面積(実測)㎡ | 20.71 | 23.30 | 26.20 | 28.80 | 31.00 |
翼面積(投影)㎡ | ― | ― | ― | ― | ― |
翼幅(実測)m | 10.47 | 11.11 | 11.77 | 12.35 | 12.80 |
翼幅(投影)m | ― | ― | ― | ― | ― |
アスペクト比(実測) | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 5.3 | 5.3 |
アスペクト比(投影) | ― | ― | ― | ― | ― |
機体重量 kg | 3.8 | 4.1 | 4.5 | 4.9 | 5.3 |
飛行重量 kg | 48-70 | 60-80 | 75-95 | 90-110 | 100-120 |
速度(min/trim/max)km/h | ― | ― | ― | ― | ― |
滑空比 | ― | ― | ― | ― | ― |
安全規格(LTF/EN) | B | B | B | B | B |
価格(税込) | ¥446,250 | ¥446,250 | ¥446,250 | ¥446,250 | ¥446,250 |
[製造元]SKYWALK/ドイツ
[輸入・販売元](株)ゲインインターナショナル
[URL]http://www.gain-int.com/