ギア・インプレッション

APOLLO2

SKYPARAGLIDERS

APOLLO2

Give it a try!

大きく進化した滑空性能とスタビリティ。
新デザインも魅力的な
最新EN-Bハイパフォーマンスグライダー「アポロ2」。

究極の高精度を誇るMade in Europe

 ヨーロッパ随一の最新大型ファクトリーを複数備えるスカイパラグライダーズは、1988年からグライダー、ハーネス、そして年間4000個以上のレスキューパラシュートを製造するメーカーである。ISO9001を取得したスカイファクトリーは大型レーザーカッターなどを導入し、常に最新の素材を最適かつ高精度に保つオートメーション製造行程、そして徹底した作業環境管理を実現。そんな究極の高精度ファクトリーで生まれたのが、最新EN-Bハイパフォーマンスグライダーのアポロ2である。

3D硬質シャークノーズと新デザイン

 前作アポロから新たに採用されたリーディングエッジのシャークノーズ形状は、アポロ2でさらなる進化を遂げた。ノーズ先端部を2本のロッドを交差させる従来型は、上下方向から圧力を受けるとプロファイルが変形してしまうのが弱点だった。そこでテンションロッド(突っ張り棒的ロッド)と硬質マイラー素材を組み合わせて高張力のシャークノーズ形状を作り出すことで、リーディングエッジの変形を防止している。
 新しい立体的で深い3Dシェイプのシャークノーズは、最新のレーザーカッティングシステムにより驚異的な精度で裁断・縫製されており、どのようコンディション下でも翼全体の剛性、滑空時の力強いペネトレーションを生み出している。
 アスペクト比は投影で4.19から4.23へ、展開で5.45から5.59にUPしパフォーマンスを向上、これまでのスカイのグライダーのイメージを大きく変える翼面のデザインとあわせ、スカイパラグライダーズを象徴する新世代の高性能スポーツグライダーに仕上がっている。

絶妙なライン素材で抜群のサスペンション

 アポロ2で採用されている3ラインサスペンションラインは、他のこのクラスグライダーで見られるような単一のコンペライン構成ではなく、ボトムラインは被覆付きラインの主流であるPPSLでしなやかさをだし、ミドルカスケードにはCousin社のベクトランで柔らかく心地よいサスペンションを、そしてアッパーにはEdelrid社の7000番コンペラインでカチッとした強さを出すというようにライン素材の特性を細かく活かし、ハイパフォーマンスグライダーの性能を極限までに引き出すことに成功している。
 またアスペクトと滑空スピードがさらにアップしたアポロ2では、Cライザーコントロール用のグリップを装備し高速時の繊細な操作を提供している。

クラス最高の滑空比とアクセルシステム

 展開5.59のバランスの良いアスペクトと3ライン・3ライザーで構成されたアポロ2のライザーシステムは、上級機のもつスペックと全く引けを取らない効率を極めた高性能アクセルシステムを採用。見事なまでに沈下の少ない加速に驚かされる。
 人気のフィンガーフックトグルはダイレクトに操作感覚を伝え、スカイパラグライダーズならではの軽い軽快な旋回が存分に楽しめる。滑空性能と直進安定性を完全に両立したグライダー、これが最新EN-Bハイパフォーマンスグライダーアポロ2なのである。
(REPORT: Keiichi Amano)

SPEC INFORMATION

サイズ XSS MLXL
セル数 55 55 55 55 55
翼面積(投影)㎡ 19.8 20.38 21.77 23.25 24.84
翼面積(展開)㎡ 21.97 23.47 25.7 26.78 28.6
スパン(投影)m 8.98 9.29 9.6 9.92 10.25
スパン(展開)m 11.08 11.45 11.84 12.23 12.64
アスペクト比(投影) 4.234.234.234.234.23
アスペクト比(展開) 5.595.595.595.595.59
飛行重量 kg 50-70 63-81 74-94 85-108 99-125
機体重量 kg 3.9 4.05 4.25 4.5 4.75
安全規格 BBBBB
価格(税別) ¥500,000 ¥500,000 ¥500,000 ¥500,000 ¥500,000

[製造元]SKYPARAGLIDERS/チェコ共和国
[輸入・販売元](株)オフィスムーン SKYPARAGLIDERS部門
[URL]http://www.skyparagliders-japan.com/

2018年6月号掲載)