
OZONE
RUSH3
これぞ究極のEN-Bモデル!
世界で今、一番勢いのあるメーカーはどこ?と聞かれたら、おそらく大多数がオゾンの名を挙げるのではないだろうか。そのオゾンのもっとも売れ線なのが、RUSH 3なのではないかと思われる。やはり一般フライヤーとしては、EN-Bクラスが一番興味のあるモデルのようだ。
ラッシュ2からの進化
オゾンのグライダー作りは、旋回中の性能や、ライズアップなどを含めた取り扱い、空中でのフィーリングなど総合的な性能を求めている。ラッシュ3に関しても、単純に前モデルのスペック数値比較には顕れない進化した点が、実はたくさんありすぎてすべては紹介しきれない。
コンペモデルからフィードバックされた新しい翼型を採用し、ラインプランは混成3ラインとなった。これによりすぐれたピッチ安定と高速性能を手に入れることができたという。ちなみに、この新しいラインプランにより、ラッシュ2よりも25%ものライン抵抗を軽減することに成功している。
リーディングエッジには、最近の高性能オゾンのモデルに共通するナイロン製のロッドが全スパンに渡って上下面方向に長く入れられている。グライダーを透かしてみると、一番目立つのはトレーリングエッジのミニリブだ。これを入れることで上下面の気流の流れがスムーズになって性能が向上するとのこと。
ライザーは細いタイプに変更された。おかげでボールベアリング内蔵のアクセル用大型プーリーがより目立つようになった。
フライトインプレッション
乗り始めてすぐの印象は、前進力があることだ。翼はがっしりとした印象で、強いサーマルでもキャノピーがシェイクする動きをほとんど見せなかった。多少癖があるとすれば、強いサーマルに当たった時でも、アタックアングルが上がることなく翼全体がグワッと持ち上がる感覚がある。初めは違和感を感じたが、逆にこの動きの方が、れると強いサーマルでも恐怖を感じにくい気がした。ハンドリングは前作よりもロールの動きが抑えられた印象だ。
アクセルは、ボールベアリング入りのビックプーリー。フライト中、微妙なアクセルワークができるほどの軽さで、競技フライトでも長時間の使用に耐えることができそうだ。フルアクセルのスピードは完全に少し前のDHV2を凌駕する。
Bストールは、長いロッドが入っているが普通にできる。重さはあるもののキャノピーは前後にぶれることなく安定しており、降下手段として有効に使うことができる。翼端折りも普通。全く問題なし。
ラッシュ3の印象
ラッシュ3はXSサイズの認証がEN−Cになっているが、これはフルアクセルでの片翼潰し75%を軽めで乗った際の項目のみがCなので、XSサイズを選ぶ人もそれほどシビアに考えなくてよさそうだ。
ひと昔前のオゾンは癖の強いモデルが多く、少数派のコアなユーザーを獲得していた。個人的には、その時代のオゾンは乗りこなす楽しみがあって好きだったが、今のラッシュ3は乗りやすくて超高性能。空を飛ぶものは、やっぱり安心感というか信頼できるものが一番で、この路線で頑張ってねと応援したくなってしまう。ラッシュ3、世界中で売れているようです。
(REPORT: Hajime MIYABI)
SPEC INFORMATION
サイズ | XS | S | M | L | XL |
セル数 | 51 | 51 | 51 | 51 | 51 |
翼面積(投影)㎡ | 19.0 | 20.8 | 22.5 | 24.5 | 27.0 |
翼面積(実測)㎡ | 22.0 | 24.0 | 26.0 | 28.3 | 31.2 |
翼幅(投影)m | 8.86 | 9.25 | 9.63 | 10.05 | 10.55 |
翼幅(実測)m | 11.00 | 11.49 | 11.96 | 12.48 | 13.10 |
アスペクト比(投影) | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.1 |
アスペクト比(実測) | 5.5 | 5.5 | 5.5 | 5.5 | 5.5 |
ルートコード m | 2.54 | 2.65 | 2.76 | 2.88 | 3.02 |
飛行重量 kg | 55-75 | 70-90 | 85-105 | 100-120 | 115-135 |
機体重量 kg | 5.2 | 5.4 | 5.6 | 5.8 | 6.0 |
安全規格(LTF/EN) | C | B | B | B | B |
価格(税込) | ¥472,500 | ¥472,500 | ¥472,500 | ¥472,500 | ¥472,500 |
[製造元]OZONE/フランス
[輸入・販売元]ファルホークインターナショナル(有)
[URL]http://www.falhawk.co.jp/