
OZONE
ADDICT2
進化する遺伝子!
扱いやすさと高いグライディング性能を誇る
OZONE渾身のクロカン/スポーツモデル
OZONEの新しいDHV2モデル、ADDICT2。スポーティーさと性能、安全性のバランスに定評のあった前作ADDICTからどう進化しているのか、非常に興味の湧くところだ。これまでOCTANE、VULCANなどのヒットモデルを作りだしてきたOZONEがどんな手法に出てきたのか探ってみよう。
コンセプト
今回オゾンは、アディクト2という名前からわかるようにキーコンセプト型のモデルチェンジをしてきた。なぜなら、アディクト1より前のモデルは確かにヒットモデルではあったのだが、少しハンドリングの味付けがスポーティーすぎて、好き嫌いがはっきり分かれていた。それが、アディクトでは万人受けするモデルとなりファンを増やしたことに気を良くしたのだろう。 オゾンというメーカーは、市場に対して非常に敏感なメーカーである。というのは、毎年各国のオゾンのディストリビューターにアンケート調査をしている。それぞれのグライダーの長所、短所、どのようにすればその国のユーザーにより受け入れられるかなどで、そのアンケートの結果をもとにグライダーの開発が進められている。
インプレッション
キャノピーを広げてみると縫いの丁寧さに感心する。とくに細いUVラインの縫製は職人技だ。ライズアップは相変わらず軽い。しかも傾きの修正も許容範囲が広く、相当傾いていてもなんとか立て直すことができる。立ち上がりの時に加速する感じや被ってくることもない。
●ハンドリング
旋回の方法は、非常に単純。アディクト1も旋回はやさしい方だが、外翼の走りを丁寧にコントロールする必要があったが、アディクト2では、そのような操作はほとんど必要がない。旋回半径は、内翼の引き量で決めるだけでOKだ。 ブレークの重さは、以前よりも少し重くなった気がする。外翼をコントロールしない代わりに内翼の引き込み量が増えたからかもしれないが、疲れるような重さではない。また、ストールに近づくにつれ増すブレークプレッシャーはパイロットに、大いなる安心感を与える。
●グライド
巡航スピードは、扱いやすさを考えて標準的。ただフルアクセルは、おそらくDHV2クラスでは最速の部類だ。
新しい翼型、ライン本数の少なさとミドル、アッパーラインのコンペラインがきいているのか、沈下はとても少ない。グライド中の滑空性能はアディクト1に比べて著しく向上している気がした。速度を出している状態で振られると翼が少ししなる時があるが、それでショックを吸収しているのか、大きな潰れは一度もなかった。クロカンパイロットには、このグライド性能はうれしいはずだ。
ヨーロッパではコントロールが楽で、グライド性能が高いグライダーを欲しがる傾向にあるそうだが、アディクト2はまさにその要望に答えたグライダーといえるだろう。どっしりと安定感が増して、誰もが翼のパフォーマンスを引き出しやすいので多くのユーザーに満足してもらえそうだ。
(REPORT: Hajime MIYABI)
SPEC INFORMATION
サイズ | XS | S | M | L | XL |
セル数 | 58 | 58 | 58 | 58 | 58 |
翼面積(投影)㎡ | 19.1 | 20.9 | 22.6 | 24.6 | 26.8 |
翼面積(実測)㎡ | 22.2 | 24.3 | 26.3 | 28.6 | 28.6 |
翼幅(投影)m | 8.9 | 9.3 | 9.7 | 10.1 | 10.6 |
翼幅(実測)m | 11.2 | 11.7 | 12.1 | 12.7 | 13.2 |
アスペクト比(投影) | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.1 | 4.1 |
アスペクト比(実測) | 5.6 | 5.6 | 5.6 | 5.6 | 5.6 |
ルートコードm | 2.49 | 2.61 | 2.71 | 2.83 | 2.95 |
機体重量kg | 5.0 | 5.3 | 5.6 | 6.0 | 6.3 |
飛行重量kg | 55-70 | 65-85 | 80-100 | 95-115 | 110-135 |
安全規格(DHV) | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
適正技能 | JHF-P証up | JHF-P証up | JHF-P証up | JHF-P証up | JHF-P証up |
価格(税込) | ¥525,000 | ¥525,000 | ¥525,000 | ¥525,000 | ¥535,000 |
[製造元]OZONE/フランス
[輸入・販売元]ファルホークインターナショナル(有)
[URL]http://www.falhawk.co.jp/