
NOVA
FACTOR2
EN-Cクラス最高峰の
パフォーマンスとハンドリングを備えた
スーパースポーツマシン!
EN-BハイエンドモデルMENTOR 2は、ヨーロッパアルプスでのXCコンテストにおいて200kmオーバーの好記録を続出させて上位を独占。世界中で高い評価を得て、傑作との評価を確実なものとした。次にリリースされるFACTOR 2への期待は否が応にも高まる。NOVAの開発チームにとってもこの期待に応えるのは高いハードルへの大きな挑戦となったようだ。その完成度は如何に!?
ファクター2のラインコンセプト
グライダーを開いてまず感じたことは、ラインが少ない! A、B、Cの3ラインコンセプトだが、メインラインは各列2本ずつ。スタビラインとブレークコードを入れても、片側わずか8本である。
ラインはUVコーティングされた、Edelridの新しい360daNテクノーラライン。アッパーラインは0.6?、メインラインは1.7?で、パフォーマンスと安全性をバランス良く組み合わせている。細く固めのライザーは4本とシンプルで扱いやすい。
リーディングエッジはポリマーロッドによって補強され、インテーク部のマイラー素材はない。Cラインの取り付けもロッドで補強され、ライン荷重を面で支えるように工夫されている。このフレキシブルロッドは、グライダーを畳んでザックに入れるときに折れないよう気を使う必要がない。
フライト
Mサイズ(90〜110kg)をスターティングウェイト97kgとやや軽めでテストフライト。テイクオフは本当に簡単だ。グライダー全体が一体感を持って、オーバーシュートすることもなく一定のテンションで上がってくる。
ブレークラインアタッチメントはテープで取り付けてあり、トレーディングエッジを絞り込むように引き込まれる。効率の良い旋回とパイロットにより正確なコントロールを可能にしている。
ブレークコードを引き込むと、ロールとヨーがちょうど良いバランスで組み合わされ、思った通りのバンク維持、グライダーの方向転換が可能だ。この日は強烈なサーマルはなかったが、渋いサーマル内での上昇性能に脱帽、間違いなくクラス最高だ。フルグライドでの沈下は約0.3〜0.4m/s、メンター2より良いグライド、アクセレートグライドの差はさらに大きいものになっている。
スピードバーを踏み込むと初動の大きな沈下はなく、気持ち良く加速していく。フルアクセルでの安定感は申し分なく、速度増加は+13〜14?/hを示した。フルスピード時においても翼の不安定な動きはなく、リーディングエッジには強いテンションがあり、インテークに装備されるベクトルバントの効果を感じることができる。
サマリー
ファクターの軽快なハンドリングは見事に継承したまま、あらゆる局面でのパフォーマンスは確実に前作を凌駕していた。そして、素晴らしいロールダンピング特性からくる安心感から、テイクオフ、ランディングにおいては、まるで初級機に乗っているかの如く感じることができるだろう。
EN-Cにおける最高パフォーマンスで、経験あるパイロットにはダイナミックなフライトを提供してくれる。そして初めてのEN-Cのグライダーとなるパイロットにも、フライトの可能性を大きく飛躍させてくれるだろう。
(REPORT: Ayumu MIYATA)
SPEC INFORMATION
サイズ | XS | S | M | L |
セル数 | 63 | 63 | 63 | 63 |
翼面積(投影)㎡ | 18.2 | 20.3 | 22 | 24.1 |
翼面積(実測)㎡ | 21.83 | 24.3 | 26.36 | 28.79 |
翼幅(投影)m | 8.78 | 9.27 | 9.65 | 10.09 |
翼幅(実測)m | 11.47 | 12.1 | 12.61 | 13.17 |
アスペクト比(投影) | 4.23 | 4.23 | 4.23 | 4.23 |
アスペクト比(実測) | 6.03 | 6.03 | 6.03 | 6.03 |
総ライン長 m | 233 | 246 | 256 | 268 |
機体重量 kg | 5.3 | 5.8 | 6.3 | 6.8 |
飛行重量 kg | 65-90 | 80-100 | 90-110 | 100-130 |
安全規格(LTF/EN) | C | C | C | C |
価格(税込) | ¥514,500 | ¥514,500 | ¥514,500 | ¥514,500 |
[製造元]NOVA/オーストリア
[輸入・販売元](有)アエロタクト
[URL]http://www.aerotact.co.jp/