
JAPAN LAMOUETTE
FEATHER RAKET2
力強くなったフェザー・ラケット
経済性・信頼性共に優れたユニットだ
「羽毛のように軽く」をモットーに開発されたフェザーシリーズ。
幅広いラインナップとコストパフォーマンスで好評を博している。
今回リリースされるFEATHER RAKET2は、
大幅にパワーアップ。より洗練され、
乗りやすく仕上がっているという。
Radne Raket120エンジン
Radne社はスウェーデン・ストックホルム郊外のハニンゲにある。40年以上に渡ってレーシングカートやマイクロライト・パラモーター用エンジンを製造している。
エンジン単体は2ストロークピストンバルブ120cc14PSと必要最小限のスペックながら、8.5kgという軽さと扱いやすさ、耐久性は群を抜く。ちなみに、Raket(ラケット)とはスウェーデン語でミサイルやロケットの意味だ。
メインフレーム・標準パーツ群
フェザー2のフレーム・ケージはアルミ溶接構造でS、M、Lの3タイプ。初代フェザーとは違い、ダブルケージが標準装備だ。
ハーネスは水平可動式ディスタンスバー+肩吊り式。フライト中も地上ハンドリング時も圧迫感や不安定さを感じない。両腰部分に容量の大きなポケットがある。
プロペラは仕上げがとてもキレイな多層合板製。S、M、Lの3種類のケージにマッチする長さはそれぞれ105cm、115cm、125cmで、ブレード幅が広くピッチが大きめ。従来型に比べラケットエンジンの減速比を大幅に増加させ、効率良く静かに回転させている。
リコイルスターターが標準装備。フットバンドにスターターグリップを掛けることにより、空中での再スタートも可能。燃料タンクはパラモーター専用にブロー成型された燃料タンク。標準サイズが7リットルで、オプションで大容量12リットルも用意されている。
軽い・安い・強いの3拍子
試乗モデルはMサイズのダブルケージ。チョークレバーを引き、勢い良くリコイルハンドルを引くと一発目で初爆が来た。ユニットを背負って立ち上がると、その軽さにびっくり。風は順風、アイドリングのまま2〜3歩後ろへ踏み込んだだけで頭上へ。振り返り、スロットルレバーをゆっくり開き、助走を加速、スロットル半開のまま足が地上から離れる。
スロットルを全開にしてみると、強烈な推力とともにみるみる上昇していく。反転トルクの影響は少なく、軽く左に取られる感じ。全開状態でエンジンは8500〜9000rmp、排気音は高回転の割にはとても静か。筆者自身、長年ラケット120を搭載したユニットにいろいろ乗り継いできたが、こんなパワフルなラケットは初めてだ。
高度200mほどでエンジンをアイドリングに戻し高度処理。地上が近づき、エンジンを停止してソフトに着地。ユニット重量が軽いので足への負担が少ない。とても楽しいフライトだった。
さて、今度はLサイズユニットを使用し、体重70kg×2人でタンデムフライトに挑戦。テイクオフ時はさすがにスロットル全開だが、数歩走って、難なく離陸。しばらく、利根川上空の空中散歩を楽しんだ。
そもそも、重量22kg弱のタンデムフライトができるユニットって他に見たことない! 軽く・安く・力強いの3拍子揃ったフェザーラケット2は、この夏イチオシのユニットだ。
(REPORT: Daisuke SAGAWA)
SPEC INFORMATION
- エンジン名
- Radne Raket 120 Aero
- 形式
- 空冷2ストローク単気筒
- 排気量
- 1118.8cc
- 最高出力
- 14PS/9000RPM
- 最高回転数
- 13000RPM
- 減速装置
- ベルトプーリー式
- 始動方式
- リコイル・スターター(電動はオプション)
- ハーネス形式
- 肩吊り+ディスタンバー式
- 燃料タンク
- 7L(オプション12L)
- フレーム・ケージ
- アルミ合金溶接構造はめ込み+ベルクロ固定
- サイズ
- S
- M
- L
- ケージ径
- 120cm
- 130cm
- 140cm
- プロペラ径
- 105cm
- 115cm
- 125cm
- 静止推力
- 41kgf
- 43kgf
- 45kgf
- 減速比
- 1:3.6
- 1:4
- 1:4
- 乾燥重量
- 20.5kg
- 21kg
- 21.5kg
- 推奨パイロット重量(Net)
- 70kg
- 85kg
- 100kg
- 希望小売価格
- ¥560,000
- ¥570,000
- ¥580,000
[製造元](株)ラ・ムエッティ/日本
[輸入・販売元](株)ラ・ムエッティ
[URL]http://www.sky-sports.net/