ギア・インプレッション

LEOPARD

GIN GLIDERS

LEOPARD

高速安定性とパフォーマンスを
生かし切れるパイロットへの贈り物

2ライナーグライダーの8年以上に渡る継続的な開発が
革新的なパフォーマンスと使いやすさを融合したレパードを生み出した。
常に戦い続ける熱いコンペティター
そしてより遠くを目指すXCパイロットのための翼だ!

満を持してリリースされたEN/D

 2ライナーのレパード。最近の記録を目指すXCシーンや、ワールドクラスのコンペティションシーンではEN/D、2ライナーが活躍している。その必要十分条件は、CCCクラスのグライダーと戦える性能を有すことだ。特に軽量パイロットにとってCCCクラスは安全上の理由で遠い存在だが、それを叶えてくれるのがEN/D 2ライナーだ。  EN/Dクラスの2ライナーは、誰が乗っても良いというグライダーではない。
 レパードも、フルスピードでの安定感は抜群に良く仕上がっている。しかし、気流の変化などに遭遇し翼がつぶれてしまった場合の対応法を熟知しているパイロットのみが、このグライダーのパフォーマンスを生かし切れるのだということを念頭に述べておく。

ゆっくり遠くへ

 CCCクラスのブーメランは乗り手を選ぶアクティブなパフォーマンスを持っているイメージだったが、レパードは乗り手を選ばないパッシブなイメージに仕上がっている。デザイナーはパラグライダーにゆっくり遠くへ飛ぶ性能を持たせることを目指しているというが、その特性を見極めるためにあえてバンザイのまま、一切の操作なしで斜面際を飛ぶことがある(危険が伴うので一般の人はやらないでほしい)。
 レパードでこのテストを実施してみると、ゆっくり目のトリム速度にもかかわらず、期待通りにサーマルや気流の変化に程よく反応するが、揺れは最小限にとどまる。つまり揺れない分、遠くへ飛んで行くことができる。進化を遂げ第2世代EPTエアフォイルにより、デザイナーが求めた飛行特性が高次元で実現されている。

ブレークプレッシャーとストローク

 テイクオフでSサイズを開いてみた。多めの86というセル数と、上面下面に挿入されているプラスチックロッドにより、翼は1/3程度膨らんでいるように見える。ライズアップすると、自然なインフレーションが早い時期で完結し、頭上安定が約束される。セル数の割には機体重量が軽く、ライズアップ特性はすこぶる良い。しかも、浮き出しの角度が非常に浅いので、頭上安定後しっかり荷重をかければランチャーでも勢いよく走る必要性は全く感じなかった。
 ハイアスペクトで翼面積が小さいグライダーでは、旋回中や着陸時のブレークストロークがどのぐらいあるのかが気になるところだ。DHVのテストデーターでは、XSサイズのストロークは40〜60?とEN/Cクラス並みの長さがある。
 気になる翼端失速の傾向だが、旋回への導入、旋回の維持はほんの少しのインプットでこなせるので、ブレークコードを引き過ぎる必要はなさそうだ。旋回中ブレークコードから伝わってくるテンション変化は、わかりやすく風の動きが良くわかるので好印象。

サマリー

 各サイズのアスペクトレシオを確かめると、M、Lの6.93に比べ、Sサイズは6.9、XSサイズは6.86となっている。機械的にスケールダウンするのではなく、小さいサイズでも安定感のある飛びを求めた設計になっている。M、Lサイズは世界選手権や、ワールドカップでも結果を残しているのでパフォーマンスは十分、これからさらに上を目指すパイロットはレパードをしっかり乗りこなし上に行ってもらいたい。また、軽量パイロットはCCCクラスと十分戦える性能を持つXS、Sサイズのレパードで、グライダーのハンデキャップを乗り越え戦ってもらいたい。

(REPORT:Kaoru OGISAWA)

SPEC INFORMATION

サイズ XSSML
セル数 86868686
翼面積(投影)㎡ 17.56 19.14 20.8 22.93
翼面積(展開)㎡ 20.5 22.32 24.22 26.7
スパン(投影)m 9.79 10.25 10.71 11.25
スパン(展開)m 12.08 12.65 13.18 13.84
アスペクト比(投影) 5.45 5.5 5.51 5.51
アスペクト比(展開) 6.86 6.9 6.93 6.93
機体重量 kg※ 4.85 5.30 5.65 5.95
飛行重量 kg 70-88 85-102 95-112 105-127
安全規格 D D D D
価格(税別) ¥580,000 ¥580,000 ¥580,000 ¥580,000

[製造元]GIN GLIDERS/韓国
[輸入・販売元](有)アエロタクト
[URL]https://www.aerotact.co.jp/

2020年2月号掲載)