
GIN GLIDERS
BEETLE
耐久性、操作性に優れた
人気のタンデムグライダー
ジングライダーズからリリースされた快適なソアリングマシーン、ビートル。ビートルはプロフェッショナル・タンデムパイロットが手足のごとく扱えて、お客様を安全に楽しませることができる「商売道具」として、数あるタンデムグライダーの中から選び出されたのである。
プロニーズに応えられるビートル
タンデムグライダーの需要が一番多い季節は、ウインターシーズンだ。なぜならプロのタンデムパイロットがスイス、フランスのスキーリゾートでひっきりなしにパラグライダーの遊覧タンデムフライトを繰り返しているから。彼らのやり方はお客さんの回転率を良くするために、スキーゲレンデからテイクオフし、テイクオフしたゲレンデにトップランディングする。これを一日中、シーズン中繰り返すのである。 そんなプロタンデムパイロットがタンデムグライダーに求めることとは何だろうか?
1.イージーなテイクオフ
とにかくライズアップ、始めが肝心だ。お客は人が飛んでいるのを見て自分も飛んでみたいと思ってやって来るわけだから、走ってもらおうと思ってもこちらの要望通りには動いてくれない。ましてや世界的にもテイクオフ近辺での事故が多いことを考えれば、完全なミスのないライズアップからテイクオフへと移れる性能を求めるのは必至だ。
パラグライダーである以上、ライズアップで傾くこともあるだろう。しかし自立安定が確立されていてパッセンジャーが動かなくてもグライダーの方から頭上に来てくれるグライダーを求めることは、パイロットなら誰しも望むことだ。ファーストグライダーに求められるのと同様に自立安定感を求めるのは自然なことだと言えるだろう。ましてやビジネスユースであれば、次のお客さんが見ているのだから、失敗は許されない。
そこで、まずビートルに求められたのは、完璧なライズアップ特性だ。ビートルは、エアーインテークに風を入れてやると、ストレートに頭上まで来る。このことでテイクオフまでのアプローチも最短距離ですむ。シンプルなリブ構造にしてキャノピー自体の重量を軽減した効果がここに出ているようだ。
2.超低速が効くイージーなフレアー操作
タンデムパイロットにとって一番緊張するのが、ランディングの瞬間だ。重めの翼面荷重でフライトするタンデム機にとって、ランディングアプローチのときはスピードを殺さなくてはならず、ある程度抑えたスピードからのフレアーの効き具合は、タンデム機を評価する時の一番のポイントとなる。
従来のタンデム機では、低速からフレアーをかけるとスコンと失速したり、トリムスピードから一気にフレアーをかけると伸びすぎたりと、不都合が多かったものだが、ビートルではランディング時のパイロットの不安感を一掃している。
程よい重さで効きの良いブレークコードは、自由自在なランディングアプローチを可能にし、どのスピードからでもしっかりかかるフレアーは、ピンスポットのトップランディングを可能にした。
3.快適な乗り心地
まずは抜群のピッチ安定が乗っている者に安心感を与えること。さらに旋回の質がフラットに小さく回り、沈下が少ないので,嫌な加速感が全くないこと。斜面ぎりぎりでのタイトな旋回ですら失速に近い感じはまったく感じられず、パッセンジャーの「ここで回るのだろう」という感覚とグライダーの動きが一致しているので、不安感はまったくない。
タンデムパイロットとしては、同乗者に不快感、恐怖感を与えてしまっては失格だ。パイロットは自分でコントロールしているので、解らない部分も多いだろうが、タンデムグライダーのテストとしてパッセンジャーになってみると、パイロットでは見えない部分が見えてくるのではないだろうか。
(REPORT:Masato SOGABE )
SPEC INFORMATION
サイズ | ─ |
セル数 | 48 |
翼面積(投影)㎡ | 36.48 |
翼面積(実測)㎡ | 40.49 |
翼幅(投影)m | 11.89 |
翼幅(実測)m | 14.36 |
アスペクト比(投影) | 3.87 |
アスペクト比(実測) | 5.09 |
機体重量 kg | 9.6 |
飛行重量 kg | 130-220 |
速度(MIN/MAX/TRIM)km/h | ― |
沈下率 | ― |
L/D | ― |
安全規格(DHV/AFNOR) | 1-2/Biplace |
価格(税込) | ¥525,000 |
[製造元]GIN GLIDERS/韓国
[輸入・販売元](有)アエロタクト
[URL]http://www.aerotact.co.jp/