DUDEK

SOLO

イージー＆ファングライダー登場！

EN-Bの安全性がもたらす安心感に高い飛行性能と快適な操作性、そして容易な離着陸。 とにかく皆が楽しめるグライダーの登場だ！

アプローチ

　デューデックから軽いライズアップのリフレックスウイング"ソロ"がリリースされた。そのコンセプトは、高い受動的安全性とフライトパフォーマンス、快適な操作性を持ったレクリエーションパイロットとXCパイロットの両方の期待に応えるパラモーター用の翼。
　キャノピー素材には上面にポルシェスカイテック38g、下面にドミニカ34g、リブにはハードコーティングのスカイテックス40gを使用。ラインはカバーされたテクノーラとダイニーマラインを場所で使い分け、A-B-C-Dの4列ラインを採用し21サイズで機体重量4.83kgを実現している。
　ヨーロッパから届いたソロ21を、早速エリアに持ち出した。エンジンはミニプレーン リジッドを使用する。テスト機の展開翼面積は21?、私の体重64kgではかなり軽い方で、エンジンと装備を含めると90kgくらいになる。最大飛行重量125kgまでなので、まだまだ余裕がある。
　さすがに、ライズアップは簡単だ。風がほとんど無くても、軽い助走でキャノピーはライズアップし頭上に浮いてきて留まってくれる。とにかくグライダー操作が楽にできる。トリムは最低速から3cmにセット、後はエンジン推力を徐々に加えてブレークコードをちょっと当てれば、まるで空気の中を滑るように離陸を完了することができた。

侮れない実力の持ち主

　上空ではコントロールの操作感が快適だ。キャノピーの動きもブレークコードにマッチしていて、それでいて安定性も高い。まさにビギナークラスの高い安全性だ。ロールもBクラスにふさわしく、穏やかさで安心感がある。
　サーマルコンディションが強いので、ちょっとセンタリングを楽しんでみる。トリムを最低速にして、小さい上げで旋回してみる。良いペースで上昇する私を見つけ、すぐにトンビが追いかけてきて、一緒にセンタリングを楽しんだ。意外と上がりが早く、旋回半径が小さいので上昇効率が高い。
　チップコントロールグリップも一緒に持ってみると、2Dコントロールになり、より小回りが利いたセンタリングが可能になる。効率の良い上昇率を楽しんだ後は、ランディング場まで高速飛行をテストする。トリムを最高速に伸ばして、チップコントロールグリップだけを動かして移動する。安定した高速飛行で、トンビに別れを告げた。
　ランディングではエンジンをカットして、キャノピーの性能を感じてみる。その前にトリムを最低速にセットするが、トリムは軽く操作しやすい。これもよく考えられている。
　エンジンカットしたので着陸の進入速度に注意しなければならないのだが、何もせずブレークコードはバンザイのまま進入する。足の先が接地する瞬間にブレークコードを引くだけでオーケー。適切なタイミングでフレアをかければ、ブレーク操作に追従して減速と高揚力となって着地も楽々だった。

まとめ

　基本的にはブレークラインは1本で、シンプルなライザーに仕上げられている。このグライダーで初心者が練習すれば、すぐに飛行が楽しめる完璧な性能だ。これからは、余裕のフライトを、簡単に楽しむ時代。そんな世界観を提供してくれるグライダーだと感じた。新しいパラモーターの楽しみ方...ソロはそんな時代の草分けになるに違いない。
　だからと言って、ソロはビギナーだけの機体ではない。ファーストグライダーとして使えるヨーロッパ規格Bクラスの安全性でありながら、低速飛行から高速飛行まで軽いトリム操作でリラックスフライトを実現できる。さらに、チップコントロールグリップ付きなので、ブレークグリップを持ったままチップコントロールグリップを操作できるので、旋回時のバンクコントロールや高速飛行時のコントロールに威力を発揮する。
　そう！誰もが楽しめるグライダー、それがソロの求めた真のコンセプトだ。

（REPORT：Ryoya IGARASHI）