ギア・インプレッション

NUCLEON XX

DUDEK

NUCLEON XX

世界が認めたデューデックの翼

6月、スペインで開催されたヨーロッパスラローム選手権で、28人中20人がデューデックを選び、SnakeXXが大活躍した。今、デューデックの翼に注目だ!

パラモーター界を牽引する最強の翼

スネークXXは新たにシャークノーズを採用、ナイロンロッドとハーフバテンにより迎角変化に強いリーディングエッジを形成している。無風でのライズアップはよりスムーズで、コントロールフィーリングもクイックになった。
高速飛行への加速感が大きく改善され、広い範囲のアタックアングルでシャークノーズの効果を実感できる。スネークXXが手に入れた高いパフォーマンスと安心感の両立。それこそが多くのトップレベルの選手がスネークXXを選んだ理由なのだ。

中級クラスはニュークレオン XXを!

中級クラスからベテランパイロットには、幅広いリクエストに答えてくれるスポーツグライダーに進化したニュークレオン XXがお薦めだ。平面面積が20㎡なので、通常のサイズより小さいのでライズアップは軽い。弱い風でも、クロスハンドライズアップができるほど上がりが良い。早い対応が必要だが、慣れてしまえば問題になるような難しさはない。
  慎重に助走してテイクオフ。流れるような揚力発生でとてもスムーズに離陸できる。トリムは最低速度の位置なのだが問題なくグライダーはついてくる。離陸してすぐに感じたのは、エンジンの回転数が低いことだ。サイズ20は小さいはずなのだが、エンジン出力は低回転数でクルージングできてしまう。朝から上昇成分もあるようだが安定して静かな飛行ができる。強いサーマルに当たっても、安定性が良く安心していられる。
上級モデルで採用されている2Dコントロールシステムを同クラスで初めて採用しているのも特徴だ。通常のブレークコードが1本とドロップチップをコントロールする2本目のラインがコントロールグリップに取り付けてある。
普通にコントロールグリップを操作すれば同じように機能するが、2Dの使い方はコントロールグリップを横に動かした時に機能する。つまり2本のラインの異なった引かれ方で、コントロールに変化を持たせられる構造になっている。
外側に手を広げると翼の中央だけ引かれるので、フラップを下げた飛行機のようになり高揚力になる。逆に片手を内側に動かすとスタビライザーを引くので、翼端だけ抵抗になって小さい旋回がしやすくなる。この使い方は色々な場面で今までとは異なった飛行が可能になるので、旋回することが楽しくなって、必要以上に曲がりたくなってしまう。
トリムを全開にして高速飛行すると、スピードは50km/hくらいになった。アクセルバーを踏んでみると、軽く加速していきフルアクセルまでスムーズに加速していき、最大速度は62km/hを記録した。
シャークノーズにより滑空比が向上、高揚力なので小さいサイズで飛ぶ方が、楽しさが広がる感じがする。センタリングも意のままにキャノピーが反応してくれるのは、2Dシステムの効果が大きいようだ。

こんなパイロットに薦めたい

ニュークレオンXXはとにかく意のままに飛ぶことができて、楽しくてしかたがないという感じの翼。2機目の購入を予定しているパイロットから、長年フライトしているベテランまで、アクティブにフライトを楽しんでいる多くのパイロットにお薦めの翼だ。

(REPORT : Ryoya IGARASHI)

SPEC INFORMATION

サイズ 2022242628
翼面積(投影)㎡ 17.0818.7920.4922.2023.91
翼面積(実測)㎡ 20.0022.0024.0026.0028.00
スパン(投影)m 8.398.809.209.579.93
スパン(実測)m 10.5811.1011.5912.0712.52
アスペクト比(投影) 4.124.124.124.124.12
アスペクト比(実測) 5.605.605.605.605.60
弦長(ルート/チップ) m 2340/5752454/6032563/6302668/6562796/681
飛行重量 kg 75-11085-12095-130105-145115-160
速度(max/min/trim)km/h 64±3/26/38-5064±3/26/38-5064±3/26/38-5064±3/26/38-5064±3/26/38-50
安全規格 DGACDGACDGACDGACDGAC
最小沈下率 m/s 1.2±0.11.2±0.11.2±0.11.2±0.11.2±0.1
価格(税別) オープンオープンオープンオープンオープン

[製造元]DUDEK/ポーランド
[輸入・販売元]フライトシステム
[URL]http://wwwing.org

2016年10月号掲載)