ギア・インプレッション


EPIC

BGD

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頼もしいエピックで風を遊び尽くせ!

ブルース・ゴールドスミスがデザインしたかったのはハッピーフライト。
カテゴリーは"エピック"という名の新しいジャンルだ。

鮮明なアイデンティティを持ってデビュー

レクリエーショングライダーに求められるのは
1 イージなテイクオフ特性で、適度なスパンのローアスペクト比でシュートしない。
2 ピッチ・ロール・ヨーが安定していて、パイロットが意図するターンがスムーズに行える。
3 クセルワーク時の高速飛行の安定性。
4 ランディングアプローチで中低速のブレークレンジの許容度。
5 耐久性ある素材の採用。
BGDのEN-Bカテゴリーにはハイパフォーマンス・ハイエンド機のベースとベース ライトがある。エピックはベーシックBとして、入門機でありアキュラシーで大活躍のEN-Aアダムの中間の位置付けだ。

ブルース・ゴールドスミス・ハンドリング

テスト機Mサイズは実測翼面積24.97m2(投影21.24m2)で、自重4.9kgと軽め。アッパーにドミニコ30、ボトムにドミニコ20リブにポルシェスカイテックス40ハードを採用。軽量かつ高剛性なバランスの良いキャノピーに仕上がっている。
ライズアップはライザーを強く引き込む必要はなく、小さ目のエアインテークのインフレーションはゆっくり、オーバーシューティングの傾向はない。
ハンドリングは重くなく、ちょうど良い感覚で、旋回半径はとてもコンパクト。ロールの安定性が高くオーバーコントロールでも、シャープに切れ込むことはなくバンク角の維持も容易だ。旋回フィーリングはワスプより明らかに進化している。

降下手段としての翼端折りとアクセルワーク

翼端折りは、スプリットA'ライザーを引き込むことで容易に得られる。ビッグイヤーとアクセルの併用では、ハーフからフルアクセルにおいても翼は非常に安定している。またアクセルバーの抵抗が少なく、踏み代6?のハーフまでは驚くほどスムーズだ。
ワスプにはなかったBGDストロングシャークノーズを採用した効果で、高速での翼剛性が高くなり、グライディング性能にも貢献している。フルアクセルから急激にスピードバーをリリースしても、ダイブ角度は小さい。
ランディングは、エアインテーク上面のコードカットビロー構造とストロングシャークノーズの相乗効果で低速に粘りがある。パイロットエラーによるランディング事故低減に向けたBGDの姿勢で、アキュラシーコンペで活躍できる性能だ。

結論

直感的に意図するコントロールができ、ラフなコンディションのサーマルソアリングでもストレスを感じない、グライドフィーリングも良く、翼剛性が高く、高速フライトでも安定、グラフィカルで魅力的なパラグライダーだ。
ENクラスを基準とした一般的なグライダーチョイスの結果、オーバースペックのグライダーを選択しているフライヤーも多いのではないだろうか。フライトへの情熱が燃えているなら尚更、エピックを候補に入れて欲しい。エピックがあなたを自由へ解き放してくれるでだろう。2017年、ブルース哲学による新しいマーケットへの提案が、エピックなのだ。

(REPORT:Ninariver)

SPEC INFORMATION

サイズ XSSMMLL
セル数 42/8042/8042/8042/8042/80
翼面積(投影)㎡ 17.8619.5621.2422.8124.54
翼面積(実測)㎡ 21.0023.0024.9726.8328.85
スパン(投影)m 8.028.398.759.079.4
スパン(実測)m 10.2610.7311.1811.5912.02
アスペクト比(投影) 3.6023.6023.6023.6023.602
アスペクト比(実測) 5.015.015.015.015.01
機体重量 kg 4.24.64.95.15.4
飛行重量 kg 50-6560-8075-9590-110105-125
安全規格(LTF/EN) BBBBB
価格(税別) ¥470,000¥470,000¥470,000¥470,000¥470,000

[製造元]BGD/オーストリア

[輸入元]パラフィールド/ヘリグライドサービスカウンター
[URL]http://www.heliglide.com/

[販売元](株)フィールドジョイ
[URL]http://fieldgear.jp/