
APCO
F1
THE FAST ONE
スピードにこだわるアクティブな上級者をターゲットに
APCO自慢のオリジナルテクノロジーを凝縮。
キャノピー上面に耐久性の高い生地、
下面に超軽量生地を使用し軽量化も手に入れたアプコの自信作だ!
目指したのはハイエンクロスカントリーウィング
マーケットで最高のパフォーマンスを発揮するハイエンドクラスのクロスカントリーウィング・・・このコンセプトでF1の開発がスタートした。そしてフォース?のデビューから9年半、経験豊富なパイロットを次のレベルに引き上げることができる待望のウイングが完成した。
セル数64、アスペクト比6.6からは、デザイナーの意気込みが感じられる。ただしアスペクト比が上がってコード長が短くなったが、配列はスタンダードな4ライナーを採用している。これは翼剛性を高め、高速飛行による下面の歪みを抑えるアプローチだ。もちろんAPCOオリジナルの第2のインテークHITバルブも装備されている。
その他の構造とマテリアル
リブとセルは翼端に近づくにつれて斜行するFARを採用。リブの角度を徐々に変化させ、空気の流れに合わせリブを配置することでクリーンで最も効率的なエアフローをもたらし、抗力低減と乱気流を最小限に抑えることで揚力を向させる技術だ。
F1のライザーには交換可能なトリマーRTSが装備されている。 ニュートラルポジションは全てのライザー長が等しい水平な状態だが、離着陸はトリマーは閉じた最小トリム速度で行う。 離陸後、ニュートラルポジションに戻し、着陸前に再び閉じる。F1のトリムシステムは、長時間のフライトで翼を加速するのに非常に効果的だ。
フォースⅡからフィードバックされた技術
F1の主要パーツにもアプコが誇る最も耐久性の高いクロスDSCを採用している。これは両面シリコンコーティングが施された素材で、可能な限り重量を低減しつつ耐久性を維持しながら、重量を4kgにまで軽量化することに成功した。キャノピーの質量が小さいために、特に無風時の驚くほど簡単なライズアップが可能になった。
ライザーはフォースⅡをベースに、F1のコードとプロファイルに合うように再設計。 これにより全体の速度範囲、特にスピードバーとトリマーの可動範囲が増加している。
OAAを始めとして2ラインコントロールやチップステアリング、トリマー、アクセルなど基本的にはフォースⅡのコントロールを継承している。
フライト後の感想
今回22サイズで試乗したが、ライズアップもビックリするほど簡単で、低速特性が良く、浮きもいいので思いのほかリラックスしたフライトを楽しむことができた。離着陸も主にマニュアル通りにトリマーを閉じた最小トリム速度で行った。
フォースⅡの24(M)サイズと同じくらいに低速が効く感じで、全体の速度範囲は明らかに向上している。特にトリマーとスピードバーの可動範囲が劇的に増加しているので、パイロットかスピードをコーディネートして、スピードの出し過ぎに注意し、慎重に高速飛行する必要があるだろう。
2ラインコントロールやライザーの機能など、パイロットにはこれまで以上に丁寧なプレフライトチェックが要求される。今回の試乗でF1のロール安定性は特に印象的で、高いアスペクト比にも関わらず機敏で感じのいいハンドリングを楽しめた。デザイナーの狙い通り、F1は最高のパフォーマンスを発揮するウィングに仕上がっているので、経験豊富なパイロットならどなたでも満足していただけると確信している。
(REPORT:Yugo ARAI)
SPEC INFORMATION
サイズ | 18 | 20 | 22 |
セル数 | 64 | 64 | 64 |
翼面積(投影)㎡ | 15.26 | 16.95 | 18.65 |
翼面積(展開)㎡ | 18 | 20 | 22 |
スパン(投影) | 8.64 | 9.10 | 9.55 |
スパン(展開) | 10.9 | 11.49 | 12.05 |
アスペクト比(投影) | 4.6 | 4.6 | 4.6 |
アスペクト比(展開) | 6.6 | 6.6 | 6.6 |
機体重量 kg | 3.9 | 4.2 | 4.6 |
パラモーター飛行重量 kg | 70-100 | 85-120 | 110-140 |
トライク飛行重量 kg | 70-120 | 70-140 | 70-165 |
安全規格 | (DGAC) | (DGAC) | (DGAC) |
価格(税別) . |
¥460,000 | ¥468,000 | ¥478,000 |
[製造元]APCO/イスラエル
[輸入・販売元](株)ラ・ムエッティ
[URL]http://www.sky-sports.net/