series179
マツダ/ロードスターRF
MAZDA ROADSTER FR
世界で一番売れたスポーツカー
1989年5月、北米モーターショーで初代ロードスター(北米のネーミングはMX-5ミアータ)は発表された。その年の9月、国内ではユーノス・ロードスター(当時のマツダ系販売チャンネルで1996年に廃止された)として国内販売が始まり、たちまち人気車種になった。当時、新聞の一面に真っ赤なロードスターの広告が載り、当然のことながら人気色になった。マツダにとって赤は特別な色。広島に本拠地を置く、広島東洋カープの色だ。
初代ロードスター(NA6C)は北米を中心に世界中で大ヒットした。1993年にマイナーチェンジを受け非力と言われたエンジンを1.8Lに変更(NA8C)、1997年には2代目NBにバトンタッチ、マツダ・ロードスターとして再スタートを切り、トレードマークのリトラクタブルライトは廃止された(個人的にはここでロードスターへの愛は終わった)。2005年に3代目NCへフルモデルチェンジで3ナンバー化、2015年に現行モデルの4代目NDへ移行した。
ロードスター(MX-5)は、2016年4月22日に世界累計生産台数100万台を達成。世界各国で280を超える賞を受賞し、2016年「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」をダブル受賞するなど世界的に高い評価を受けている。

一貫して受け継がれる走る楽しさ
「人馬一体」は、初代ロードスターから一貫して受け継がれてきたキーワードだ。意のままに車を操るこの感覚を、時には「Zoom-Zoom-Zoom」というブランドイメージソングで表現し、現行のNDは意のままに駆け抜ける「爽快感」、自在に操れる「一体感」、オープンならではの「開放感」という具体的な感覚を徹底的に磨き上げ、ロードスターの「Lots of fun」の価値を27年間守り続けてきた。
エンジンの位置や前後重量配分、低重心化、そして軽量化。そして絶好調のマツダデザインを注入し、走り出せば誰もが笑顔になる。それがロードスターの普遍の価値観なのだ。
2016年12月に新しく加わったのが、ロードスターファミリー、電動格納式ルーフを採用したリトラクタブルハードトップモデルのマツダ ロードスター RFだ。今まで作り上げてきた「オープンカーの楽しさを身近に」という想いをそのままに、革新的なデザインで簡易に開閉できるルーフを採用し、これまでにない美しいシルエットをもつロードスターに進化させた。
ファストバックスタイルのロードスター
ロードスターRFのエンジンはソフトトップモデルより排気量の大きいガソリンエンジンのスカイアクティブ-G2.0(北米仕様に搭載されていた)を搭載。グレードはベーシックモデルのS、充実装備のVS、専用シートやブレンボ社製ブレーキをメーカーセットオプションで採用するスポーティモデルのRSの3グレード。SとVSは6MTと6EC-ATが選べるが、RSは6MTのみの設定となる。
ロードスターRFの価値観は、ルーフから車両後端までなだらかに傾斜する美しいラインを持つ"ファストバック"スタイルで、ルーフはスイッチ操作によりわずか13秒で開閉、連動してリアウインドーも開閉することで新しいオープンエア感覚を実現。
電動ルーフながら、初代ロードスターからこだわりつづけている独立型トランクの荷室容量は、ソフトトップモデルとほぼ同等の127Lを確保して実用性も犠牲にしていない。ソウルレッドプレミアムメタリックがマツダのブランドカラーになっているが、ロードスターRFには金属感が際立つ特別塗装色のマシーングレープレミアムメタリックがよく似合う。シートは、赤褐色のやわらかな触感のナッパレザーシートで決まり。この組み合わせを選べるのはVSのみ。と言うことで、必然的にお薦めグレードはVSということになる。
DATA
●車体 | |||
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全長×全幅×全高(mm) | 3915×1735×1245 | ホイールベース(mm) | 2310 |
車両重量(kg) | 1100 | 乗車定員(人) | 2 |
●エンジン | |||
型式 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | 排気量(cc) | 1997 |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 116[158]/6000 | 最大トルク(N-.m[kg-m]/rpm) | 200[20.4]4600 |
JC08モード燃費消費率(km/l) | 15.6 | 駆動方式 | 2WD(FR) |
■車両本体価格帯(税込):¥3,240,000~3,736,800
■マツダコールセンター 0120-386-919
■URL: http://www.mazda.co.jp/cars/roadster-rf/