series176
ホンダ/フリード+
HONDA FREED+
スパイクのコンセプトはフリード+へ
待ちに待ったフリードがフルモデルチェンジ、2代目に移行した。全長+80mm、全高-5mmとボディサイズは継承、「丁度良いサイズ」は受け継がれている。
そして気になるスパイクの存在だが、2001年登場のモビリオ/モビリオ スパイク、そして2008年のフリード/フリード スパイクと続いてきたミニバンと5人乗りの遊び仕様という明確な 棲み分けはなくなり、スパイク版は"+"で識別されるようになった。
フリード+の最大の特徴は、ズバリ荷室の自由度にある。ロングテールゲートと超低床フロアにより荷室高1255mm、幅1080mm、そしてFF車で地面からわずか335mmとなり荷物の積み降ろしも楽ちん。4WD仕様ではテールゲートはノーマルのフリードと同じで、地上高は480mm。
荷室はユーティリティボードで仕切られ上下に分割、目的別に荷物を収納できる便利な構造。リアシートはダブルフォールダウン式で、座面をはね上げ背もたれを倒すだけ。荷室用のユーティリティボードと合わせれば、完全にフラットな空間が現れるので車内泊にも有効だ。オプションで専用マットやプライバシーシェード、テールゲートカーテンなど、車中泊を意識したアイテムも豊富に用意。他にもアクセサリーソケット(DC12V)を荷室に装備、テールゲートアウトドアのランプ、ラゲッジスペース左右を有効に活用できるユーティリティナットなど、アウトドアユーザーをかなり意識した装備になっている。

クラス初のハイブリッド4WDも!
フリード+のグレードは1.5Lガソリンエンジン車にベースグレードのB、左側パワースライドドア標準でオプションが選べるG、先進の安全運転システム搭載のG Honda SENSINGの3グレード。最新のスポーツハイブリッドi-DCD搭載で燃費27.2km/lのハイブリッドは、HYBRID B、HYBRID G Honda SENSING、アルミホイールなどフル装備のHYBRID EXの3グレード。自由度の高い荷室を活用した車いす仕様もラインナップしている。
4WDはB以外のグレードに設定。4WDのシステムは各種センサーで路面や走行状態を検知し、状況に応じて瞬時に四輪駆動走行に切り替える電子制御式リアルタイムAWD<インテリジェント・コントロール・システム>を採用。登坂やカーブ、雪道などで効果を発揮してくれる。先代フリードでは設定がなかった4DWモデルにもハイブリッドの設定があるのは嬉しいニュースで、クラス(排気量1.0L~1.5L・5ナンバー)初のハイブリッド4WDとなる。
ベスト・フリード+は?
パラグライダーフリークにベストなグレードはどれだろう?
まず、FFか4WDかで悩む。パラグライダーが主目的なら、もう4WDである必要は殆どない。しかしスノースポーツも視野に入れるなら、4WDが安心だ。その差額は約23万円。次にHonda SENSINGの有無。ロングドライブに はクルーズ・コントロールが便利だし、衝突軽減ブレークや誤発進制御、逸脱制御などの機能は有り難い。その差額は12万円。
せっかくだからハイブリッドも考えてみると、装備の差は若干あるものの約39万円。FF車のガソリンタンクは36Lなので、満タンでガソリン車は684km、ハイブリッド車は979km走行可能ということになる。ガソリン車だと3回給油するところが、ハイブリッド車は2回で済んでしまう。東京からだと下関付近まで給油なしで行けるのは凄い。113円/Lで計算すると、満タンで4068円。これは心が動く数字だ。
ちなみに自分の車の実測平均燃費は10.09km、総走行距離253711km、給油ガソリン量25144.67Lで408回も給油している。もしハイブリッドだったらと仮定したら、9327Lで済んだ。その金額の差は…いや、考えまい。
DATA
●車体 | |||
---|---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4295×1695×1710 | ホイールベース(mm) | 2740 |
車両重量(kg) | 1350 | 乗車定員(人) | 5 |
●エンジン | |||
型式 | 直噴DOHC i-VTEC | 排気量(cc) | 1495 |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 96[131]/6600 | 最大トルク(N-.m[kg-m]/rpm) | 155[15.8]4600 |
JC08モード燃費消費率(km/l) | 19.0 | 駆動方式 | FF(4WDの設定あり) |
■車両本体価格帯(税込):¥1,900,000~2,748,200
■HONDAお客様相談センター 0120-112010
■URL: http://www.honda.co.jp/FREED/