series173
ホンダ/オデッセイ ハイブリッド
HONDA ODYSSEY HYBRID
日本のミニバンの歴史はオデッセイの歴史
2016年2月4日。兼ねてから噂になっていたオデッセイのハイブリッドが遂に登場した。初代オデッセイが発売されたのは1994年。クリエイティブムーバの第1弾として投入され、セダンでもワンボックスでもない新しいカタチが受けに受けた。2代目は走りを磨き上げたキープコンセプト、尖った走りのアブソルートが加わった。3代目は徹底的に低床下にこだわりミニバンらしからぬ異次元の走りを手に入れたが、インパクトに欠けていた。4代目はキープコンセプトでデザインの印象を強め足回りを強化したが、マーケットに受け入れられることはなかった。オデッセイの時代は終わった感が漂った。
そこで5代目オデッセイはプレミアム路線に大きく方向転換。超低床プラットフォームを継承しつつ、全高を上げることで室内空間を拡大しミニバンらしいスタイルを手に入れた。さらに初となる両側スライドドアや新設計のプレミアムクレードルシートの7人乗りなど、他社のミニバンに負けない華やかさも手に入れた。ミニバンの理想を追求し、新しい価値の創造を追い求めてきたオデッセイ。日本のミニバン史そのものが、オデッセイと言っても過言ではない。

クラス最大の26.0km/Lを実現
オデッセイ ハイブリッドが搭載するのは、エンジンは主に発電に徹し幅広い領域をモーター主役とするホンダ独自の2モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID i-MMD」でミニバンの常識を超える驚異の燃費性能を目指した。エンジンは2.0Lにダウンサイジング、システム全体を見直すことで従来システム比約23%の小型軽量化に成功、肝心のリチウムイオンバッテリーは1列目シート下に埋め込むことでノーマルオデッセイと変わらない空間を実現している。
これにより最大で26.0km/Lというクラストップの低燃費を手に入れた。その他、ハイブリッドにはクリーンなイメージの専用メーター、専用エンブレム、ブルーのヘッドライトサブリフレクター、専用リアコンビネーションランプ、17インチアルミホイールが装備される。
悩ましいモデル選び
オデッセイハイブリッドはガソリンエンジン車にある4WDの設定はなくFFのみ。ノーマルに加え、2代目から続いているスポーティーモデル・アブソルートの設定がありエアロパーツが標準で、最低地上高は10cm低い。さらに衝突軽減ブレーキ
それぞれにインターナビやマルチビューカメラシステム・スマートパーキングアシストシステムなどの"アドバンスドパッケージ"と100V AC電源(1500W)・LEDアクティブコーナリングライト・ブラインドスポットインフォメーションなどの"EXパッケージ"の組み合わせ、計6モデルをチョイスできる。
それにシートの設定が加わる。"EXパッケージ"は2列目が独立したプレミアムクレードルシートの7人乗りのみで、それ以外は7人乗りとベンチシートの8人乗りの設定がある。価格差は8万6,400円、+60kgの重量増。重いと当然、燃料消費率も悪くなる。
カラーはホワイト、シルバー、グレー、ブラック、パープル、ワインレッド系の6色が共通、アブソルートだけ光線で微妙に色調が変化するプレミアムヴィーナスブラック・パールを選べる。
オデッセイハイブリッドにプレミアム感を求めるならば、アブソルートの7人乗り。歴代オデッセイが作り上げてきたミニバンとしての使いやすさと燃費と尊重するならば、ノーマルの8人乗り。100V AC電源が欲しいが、EXパッケージとの組み合わせがないのはとっても悩ましいところだ。
DATA
●車体 | |||
---|---|---|---|
全長×全幅×全高(mm) | 4830×1820×1685 | ホイールベース(mm) | 2900 |
車両重量(kg) | 1820 | 乗車定員(人) | 7(8人乗りの設定あり) |
●エンジン | |||
型式 | 水冷直列4気筒横置 | 排気量(cc) | 1993 |
最高出力(kW[PS]/rpm) | 107[145]/6200 | 最大トルク(N-.m[kg-m]/rpm) | 175[17.8]/4400 |
電動機(モーター)最高出力(kW[PS]/rpm) | 135[184]/5,000-6,000 | 電動機(モーター)最大トルク(N・m[kgf・m]/rpm) | 315[32.1]/0-2,000 |
JC08モード燃費消費率(km/l) | 24.4 | 駆動方式 | FF |
■車両本体価格帯(税込):¥3,866,400(¥3,560,000~4,056,400)
■お客様相談室 0120-112-010
■URL: http://www.honda.co.jp/ODYSSEY/