フライヤーのためのパラワールド新車情報

series167

マツダ/CX-3

MAZDA CX-3

マツダ/CX-3「鼓動」をテーマにした
新世代商品の第5弾!

 新世代技術群に「スカイアクティブ・テクノロジー」と命名し大反撃に打って出たマツダは、CX-5でクリーンディーゼルエンジン「スカイアクティブ-D」を投入し、受注の大部分がディーゼル車というビックリする好セールスを記録した。続くアテンザ、アクセラにも搭載しディーゼルエンジンに完全に市民権を与えた。昨年9月に投入したデミオには1.5リットルの「スカイアクティブ-D」を与え、これがまた大ヒット。出す車すべてが魅力的で、マーケットの評価もすこぶる高いのがここ数年のマツダだ。
 そして第5弾として登場したのが2月に発売が始まったCX-3。デザインは人気のクロスオーバーで、CX-5の弟分といったいでたちだ。むしろCX-3の方が「鼓動(こどう)」デザインを正しく表現している=つまり断然格好いい!
 ベースは、ひと足先に登場したデミオ。際立つデザイン、高品質な室内、そして快適な走りはデミオのコンセプトを正しく受け継ぐが、ボディサイズは全長+215㎜、全幅+70㎜、全高+50㎜と大きくなっているので、デミオベースのクロスオーバー版というわけでもない。
 そしてエンジンは「スカイアクティブ-D」のみの設定。売れ筋を見極め、生産を集中させ販売に拍車をかける作戦なのか...なんという思い切りの良さだろう。

XDツーリング Lパッケージには、ホワイトレザーのシートを組み合わせて上質感を際立たせている。

SUVでなく
スポーツカーを作りたかった

 このクラスではV40(ボルボ)に始まり、ヴェゼル(ホンダ)、ジューク(日産)とハッチバックタイプのクロスオーバーが大人気だ。CX-3も当然このライバルを見据えて開発されたのだろうが、その走りはずば抜けている。ディーゼルとターボを組み合わせて長所を最大限に引き出し、シッカリ感の高いシャーシで軽快で上質な操縦フィーリングを与えている。運転席に乗り込んでエンジンをかけたら、目的もなくいつまでも走っていたい衝動に駆られるに違いない。まるで初めて自分の愛車を手に入れた時のような楽しさ、マツダは"Zoom-Zoom" という言葉でそれを表現してきたが、まさしくそのものだ。「SUVでなくスポーツカーを作りたかった」と語る開発チームの志は見事に結実している。
 先にも触れた通りエンジンはディーゼルのみの設定で、ベースグレードのXD、18インチアルミなどの装備を追加した中間グレードのXDツーリング、レザーシートやレーダー・クルーズ・コントロールなどの安全運転をサポートするシステム全部乗せのL パッケージの3グレード。ミッションは6ATと6MT、駆動方式は2WDと4WD、全てのグレードに組み合わせることができるのは何と気の利いた配慮なのだろう。

ベストCX-3を探せ!

 3グレードに駆動方式とミッションの違いで全部で12種(3×2×2)の組み合わせがある。ディーゼルエンジン特有のノック音を低減するナチュラル・サウンド・スムーザー。ブラインドになる側方や後方からの車輌接近を知らせるブラインド・スポット・モニタリング。ブレーキを自動制御するスマート・ブレーキ・サポート、ミリ波レーダーで車間を維持しながら追従走行するレーダー・クルーズ・コントロール、メーターフードの前方に必要な情報を表示するアクティブ・ドライビング・ディスプイレイ... 標準かオプション、ベースグレードでは選べないものもある。
 モニターは全グレードに標準。スマートフォンと接続してハンズフリー通話、オプションのSDカード(48,600円)を挿入すればカーナビにもなる。ホワイトレザーのシートも上品で格好いい。ということで、いろいろ考えると全部乗せのXDツーリング L パッケージ、2WDの6ATと何とも当たり前の選択 に。勇気を出して4WDと6MT の組み合わせも悪くないのだが。

DATA

●車体
全長×全幅×全高(mm) 4275×1765×1550ホイールベース(mm) 2570
車両重量(kg) 1260乗車定員(人) 5
●エンジン
型式水平直列4気筒DOHC16バルブ直噴ターボ排気量(cc) 1408
最高出力(kW[PS]/rpm)77[105]/4000最大トルク(N-.m[kg-m]/rpm)270[27.5]/1600-2500
JC08モード燃費消費率(km/l)23.0駆動方式2WD/4WD

■車両本体価格帯(税込):¥2,808,000(¥2,376,000~3,024,000)
■お客様相談室 フリーダイヤル0120-386-919
■URL: http://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/