フライヤーのためのパラワールド新車情報

series165

ダイハツ/ウェイク

DAIHATSU WAKE G(2WD)

ダイハツ/ウェイク軽自動車も個性を競う時代

 アベノミクスの成否が論じられている昨今。自動車販売の2014年度上半期の新車販売台ランキングでは、トップ10に軽自動車が6台。首位は何とタント(ダイハツ) で、軽自動車がトップになったのは2年前のN-BOX(ホンダ)以来だ。以下、4位にデイズ(日産)、5位N-BOX(ホンダ)、6位にワゴンR(スズキ)、9位N-WGN(ホンダ)、10位ハスラー(スズキ)と6車がランクインしている。自動車業界を見る限り、アベノミクスの恩恵は行き届いていないようようだ。
 軽自動車が販売数を伸ばす中で、メーカー間の競争も激化している。2015年次RJC カー オブ ザ イヤーをハスラーが受賞。ホンダから発表されたばかりのN-BOXスラッシュ、年明けには登場するS660など軽自動車は個性を競う時代に突入した。ダイハツは堅調なタント、ムーヴ、ミラの三兄弟に加え、復活した軽オープンのコペン ローブに外装の違うエクスプレイを投入。さらに投入したウェイクは、昨年の東京モーターショーで参考出品した「デカデカ」をベースにした市販モデル。軽自動車一のトールワゴンスタイルで、観音開きだったサイドドアがスライドドアになった点が大きな違いだ。

大きい荷物も長い荷物も楽々積み込める、深さ320mmのアンダートランクを採用。

用途に合わせて変幻自在のミラクルラゲージ!

 ウェイクは荷室高1140mm、新設したラゲージアンダートランクを開けると1485mm(2WD車)の高い空間が生まれる。現在の朝ドラの顔・玉山鉄二さんが登場する、3つのゴルフバッグを立てて収納したり、自転車2台をすっぽり収納するCMが頻繁に放送されているが、ご覧になった方も多いだろう。「ウェイクだよ」「ドデカクつかおう、ウェイクだよ」というあれだ。さらにアンダートランクの脚を立てた二段積みモードやオプションのラゲッジボードを組み合わせた三段積みモードなど、多彩なラゲッジスペースを売りにしている。
 カタログでも「フィッシング」「サイクリング」「キャンピング」「トレッキング」「スノーボーディング」「サーフィン」など、特定のスポーツを想定した専用オプションを多数揃え、使用例を紹介しているのもユニークな取り組みだ。
 室内高はタントを90mm上回る1455mm、アイポイントはミニバン並み1387mmと見晴らしのよさも好ポイントだ。曲線を多用するタントに比べ、シャープなラインで構成し2トーンカラーのバンパーや縦長のクォーターウィンドウで精悍なイメージを演出している。ハスラーのようなポップな外観ではないので、もう少し遊び心があってもよかったかもしれない。

ハイトワゴンでも走りは譲れない!

 背の高い車というと走りが気になるところだが、軽量化と高剛性化により気持ちのよい走りを実現している。  グレードはノーマルエンジンの[L]と[D]、ターボの[G]と[X]の4グレードが基本で[D]以外の3グレードに4WDを設定する。それぞれに衝突回避、誤発進などの衝突回避システム「スマアシ」(スマートアシスト)="SA"搭載車をそれぞれに用意している。
 イメージカラーのトニコオレンジメタリックの他、全8色を揃え、流行している白いルーフの2トーンカラーをオレンジ、イエロー、カーキの3パターンで展開している。この場合、バンパーとドアミラーも白くなるのがポイントだ。お薦めは15インチアルミホイールが標準の[G]2WD、2トーンカラーのオフビートカーキメタリックがアウトドアに似合いそうだ。
 広いラゲッジスペースを、それぞれに使いやすいように改造して、車中泊もできるパラグライダー専用のウェイクに仕上げるのも楽しそうだ。

DATA

●車体
全長×全幅×全高(mm) 3395×1475×1835ホイールベース(mm) 2455
車両重量(kg) 1020乗車定員(人) 4
●エンジン
型式水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ排気量(cc) 658
最高出力(kW[PS]/rpm)47[64]/6400最大トルク(N-.m[kg-m]/rpm)92[9.4]/3200
JC08モード燃費消費率(km/l)23.8駆動方式2WD(4WDの設定もあり)

■車両本体価格帯(税込):¥1,706,400(¥1,350,000~1,873,800)
■お客様相談室 フリーダイヤル0800-500-0182
■URL: http://www.daihatsu.co.jp/lineup/wake/