フライヤーのためのパラワールド新車情報

series161

トヨタ/ランドクルーザープラドTZ

TOYOTA LANDCRUISER PRADO TZ

TOYOTA LANDCRUISER PRADO TZ60年の歴史がすべてを物語る

かつての4WD 全盛時代には、ランドク ルーザー(トヨタ)、サファリ(ニッサン)、パジェロ(ミツビシ)、ビッグホーン(いすゞ)などが街中に溢れていた。時代は流れミニバンからハイブリッドに流行が移り、本格的な四輪駆動車はSUV のカテゴリーに押し込められて日陰の存在になってしまった。
そんな中、圧倒的な存在感を放ち続けているのがランドクルーザーだ。初代ランドクルーザーが登場したのは1954年。官公庁向けに開発されたトヨタBJ を、名称変更して量販体制を整えたものだ。以来60年、ランドクルーザーは「信頼性」「耐久性」「走破性」の代名詞で、常にそれらを追い続ける開発スタイルは全く変わっていない。
ひとくちにランドクルーザーと言うが、乗り心地を向上させステーションワゴンとして1967年に独立したランドクルーザー、ヘビーデューティ路線を受け継ぎ国内販売が2004年に終了した現在でも海外で大活躍しているランドクルーザー70シリーズ、そして70シリーズをベースに独自の進化を遂げたライトバージョンのランドクルーザープラドの3系統が存在する。
穏やかな日本の中で、ランドクルーザーが持つパフォーマンスを発揮する機会はほとんどないが、海外には必要とする環境が豊富にある。中東の砂漠を横断し、アフリカの奥地を突き進み、オーストラリアの不毛の大地を疾走する。安全に確実に目的地に辿り着くために、過酷になればなるほどランドクルーザーは本来の力を発揮し、それ故に強い信頼を得てきた。

ダンパー付きのバックドアは任意の位置で保持でき、ガラスハッチ単体での開閉も可能。

買うならTZがお薦め!

2009年に登場した150系ランドクルーザープラドが、2013年9月にマイナーチェンジを受けた。大型のフロントグリルを採用し、ヘッドライトのデザインが大きく変更した。さらに内装の変更、撥水機能付のUVカットガラスの採用、マルチインフォメーションディスプレイ、走行性能の向上などが盛り込まれている。
国内ではロングボディだけの設定になったが、海外では2ドアのショートボディも販売。グレードはV6 4.0リットルのTZとTZG は5AT で7人乗りの設定、直42.7リットル のTXとTX L パッケージには4ATで7人乗りに加え5人乗りの設定がある。
TZ には乗り心地と優れた操縦安定性を高次元で両立するKDSS(キネティック ダイナミック サスペンション システム)が標準装備で、TZ-Gにはさらにリア電子制御エアサスペンションやクリアランスソナーなどが標準装備になる。さらにプリクラッシュセーフティシステムやレーダークルーズコントロールはTZ-Gのみのメーカーオプションになる。プラドが目指すすべてを手に入れたいなら(価格は別にして)TZ 以上の選択肢になるだろうが、個人的にはTX の5人乗りがとっても魅力的に思える。

プラドの走破性を改めて認識

去る2月15~16日、福島県の星野リゾート アルツ磐梯スキー場で「PRADO LIFT」というイベントがあった。リフトの代わりにランドクルーザー プラドがスキーヤーを運び、ゲレンデ内に作ったモーグルやスラロームなどの特設コースをプロドライバーが 操るプラドに同乗できるというものだ。
前日の14日に取材でお邪魔したが、除雪前のフカフカ雪が積もった林間コースを4輪に滑り止めを装着したプラドがスイスイと登り、特設コースではボディを大きく傾けてこぶやギャップを乗り越えていく。このコースを特別に運転させてもらったが、どんな場所でも躊躇なく走れる、プラドが持つ 高い走破性と信頼性を実感。やはり本物は 違う。いいなぁ~といい夢を見させて頂き、 感動的な体験になった。

DATA

●車体
全長×全幅×全高(mm) 4760×1885×1850ホイールベース(mm) 2790
車両重量(kg) 2170乗車定員(人) 7
●エンジン
型式V型6気筒DOHC排気量(cc)3955
最高出力(kW[PS]/rpm)203[276]/5600最大トルク(N-.m[kg-m]/rpm)380[38.8]/4400
JC08モード燃費消費率(km/l)7.9駆動方式4WD

■車両本体価格帯(税込):¥4,047,619 (¥3,028,571~4,666,667)
■お客様相談センター フリーダイヤル0800-700-7700
■URL: http://toyota.jp/landcruiserprado/