超多面的パラ+パラモーター情報マガジン
このコーナーではパラワールドの取材を通して見て感じたことを日記風に書いていきます!

●著者プロフィール
自称「トラベラー」。本誌「突撃!!パラグライダー探検隊」をはじめ世界をまたにかけ取材に奔走する。そのフットワークの軽さと強靭な体力はすごい。

■「バックナンバー」


2010年7月2日

  日本の空を満喫!・・・してくれていると思う。 2006年12月号でカナダの極北、ユーコン準州へのパラグライダートリップを紹介した。以来、僕はユーコンの虜にになって、毎年のように訪問している。ひとり旅をしながら、オーロラや野生動物、異次元の風景を堪能している。
もちろんパラグライダーも持っていく。軽量機材を背負って山に登り、ひとっ飛び。リスクも大きく余りお薦めできないが、あの緊張感と開放感は癖になってしまう。

2週間前、取材の時にお世話になったパイロットからメールが届いた。「ラッセルが日本に行くので、どこかで飛べるか?」と・・・梅雨のこの時期にだ!

彼は取材の時に付き合ってくれた(記事中、黄色のアプコで飛んでいるのが彼だ)。あの時はゼロ戦や戦史などの話をしたっけ。
斯くして、先週末に夫婦で来日、天気予報をチェックしながら飛べそうな場所を彷徨う旅が始まった。彼は、飛べれば"超ご機嫌"、飛べなければ"ご機嫌斜め"と、分かりやすい性格。実質6日間でつくば、朝霧、丹那にお邪魔してフライトを楽しんだ。

行動を共にしていると、面白いことがたくさんある。日本の文化は当然のこと、パラグライダースクールやエリアの管理システムに対して、毎日質問をしてくる。つたない英語で応えるわけだが、日常会話とは違うので単語がなかなか出てこない。

明日から長野に移動予定。『受けた縁は、チャンスがあれば倍返し』、これが僕のポリシーだ。この連鎖がどんどん広がれば、旅はとても楽しいものになる。日本滞在を満喫してもらえれば、それが僕の幸せでもある。

月曜日。梅雨の合間にお世話になったエアパークCOO。この日は3本フライト!/水曜日。雲底が低かったがこの日も3本。アサギリ高原のモノラックと練習バーンには驚いていた。/木曜日。翌日は丹那に移動。最高のコンディションでロングフライトを2本。イクスにお世話になりました!


パラシュートのカタチ
2010年5月19日

  米軍のパラシュート部隊で採用された新型パラシュート パラグライダーで使っているレスキューパラシュート。スリットを入れた半円形の発展形や方向性のあるロガロタイプ、小さなキャノピーを組み合わせた集合タイプがあるが、半円形が基本。

スカイダイビングではスクエア型が登場したことで急速に進化して今の形になったが、軍隊ではパラシュート部隊やエマージェンシー用などで変わらずに半円形のパラシュートが使用されている。

米軍パラシュート部隊が使用する半円形のT-10タイプは、半世紀以上も変わることはなかった。ところが、昨年、新しいT-11タイプが登場した。

T-11はかなり個性的、なんとも表現できない形状をしている。T-11は、四角錐と言うより立方体に近い個性的な形状で、開傘時のショックが少なく安定性も高くなった。一番の特徴は、最大積載重量が30%ほど向上し約180kgになったこと。T-10の最大積載重量は約135kgだったが、裸体重80kgと仮定すれば衣類を含めた装備は55kgしか持てないことになる。
普通の兵士でさえ50kg以上の装備を持っている昨今、最大積載重量に合わせるためには、体重の上限を決めるしか方法はなかった。

この形を平面で考えると、円形より四角形の方が投影面積を大きく取れる。円形で同じ面積を確保しようとすると、パラシュートをさらに大きくしなければならない(自動車がスペース効率を求めて四角くなるのに似ている)。使用する素材の量は多くなりそうだが、性能との絶妙なバランスがこの形なのだろう。

下から見ると傘頂にベントホールがないが、四隅からエアーを逃して安定性を高めているのだろう。

パラグライダーで使うレスキューパラシュートの形が直ぐに変わるとは思えないが、スポーツ用品の変化は米軍から起こることが多い。
そう考えると、近い将来、立方体のレスキューパラシュートがパラグライダーの世界にも登場するかも知れない!






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