ギア・インプレッション

STRATUS WRC/7/7+GS

SWING

STRATUS WRC/7/7+GS

3種のストラトスに、
開発チームの熱意を感じずにはいられない!

ストラトスは現在、トップパイロット限定のストラトスWRC、コンペモデルながらシリアル生産を行っているストラトス7、LTF2-3クラスの認証を取得しているストラトス7+GSという3種類のモデルとなっている。それぞれのモデルを比較しながらのインプレッションをお伝えしよう。

ストラトスWRC

スイングでは、ストラトスWRCを純粋な競技パイロットのための翼と位置付けている。
アスペクト比は約7.4、トップスピードは68km/h(メーカー発表値)まで高め、トリムスピードも高めで、非常に速く、11に近い優れた滑空比を持っている。高性能を生むためのスイングとしてのアプローチはショートライン&フラットアークというコンセプトで、他のメーカーと大きく異なる独自のものだ。
ハンドリングはブレークコードの遊びがほとんどなく、実にダイレクトに反応する。滑車を多用したアクセルシステムは翼中央と翼端でのピッチ変化が異なるようなものだ。操作感は軽く、スピードのキープが行ないやすい。
失速速度が高めで乗り手は十分な速度管理が必要だが、それだけに、乗り始めた瞬間からすぐにパワフルな高性能ぶりを感じることができる。

ストラトス7

ストラトス7は、実用的な速度域といえる55km/h付近の性能を高めることをテーマに仕上げられたコンペティションモデルだ。  ライズアップは安定してスムースだ。フライト中はそのどこまでも軽いブレークコードの操作感に驚かされる。コンペティションモデルとはいえ、ピッチ安定に優れ、翼全体が硬く、低速の粘りももっており、すぐに信頼感を持てた。50%程度の片翼潰しからの回復性も素晴らしく早く、気難しいところはなく、あたかもスポーツグライダーに乗っている感触。その乗りやすさはコンペティションモデルであることを忘れさせる程である。

ストラトス7+GS

ストラトス7+GSは7種類ものサイズを持つストラトス7より3種類のサイズを選び、LTF認証を取得したモデル。GSはGutesiegel(=認証・ドイツ語)の略を意味している。ストラトス7の高性能をそのままにLTF2-3をクリアしている。
認証取得のために変更されているのは2点。翼面荷重を少なくし、潰れが起きた時のリアクションを抑えた点、アクセルストロークを短くし、最高速度を54km/hとした点で、他は性能も含め全てが競技モデルのストラトス7そのまま。軽いハンドリングを楽しめる、乗りやすい高性能モデルだ。
3種類のストラトスを乗り比べてみると、それぞれの良さが感じられる。現代のパラグライダー開発はパソコンと最新のソフトウエアにより進められているが、ストラトスは様々な場面でのテストフライトを重ね、十分な実践から生みだされた実戦的な翼に仕上がっている。パソコンから生まれたのではなく、開発チームの手から生み出されたという温もりや熱意を感じさせてくれるのだ。

(REPORT: Satoshi MEGURO)

SPEC INFORMATION

サイズ 20 21 22 23 24 25 26 27
セル数 75
翼面積(投影)㎡ 19.80 21.10 21.90 22.60 23.30 24.10 25.10 26.40
翼面積(実測)㎡ 23.00 24.50 25.50 26.30 27.00 28.00 29.00 30.40
翼幅(投影)m 9.59 10.00 10.10 10.30 10.40 10.50 10.90 11.20
翼幅(実測)m 12.10 12.60 12.70 12.90 13.10 13.40 13.60 13.90
アスペクト比(投影) 4.65
アスペクト比(実測) 6.40
飛行重量 kg(7+GS) 75-95 83-103 90-110
飛行重量 kg(7) 75-85 85-95 95-105 100-110 105-115 115-125 125-135 135-145
最小沈下速度 m/s 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0
トリムスピード速度 km/h 39 39 39 39 39 39 39 39
最高速度 km/h 60(+GSは>54)
安全規格(LTF)7+GS 2-3
安全規格(LTF)7 competition(125kg)
価格(税込) ¥609,000

[製造元]SWING/ドイツ
[輸入・販売元]ヘリグライド(株)
[URL]http://www.heliglide.com/

(2009年2月号掲載)