ギア・インプレッション

DELTA3

OZONE

DELTA3

待っていた甲斐があった!

世界中を席巻したデルタ2から4年。
認証テスト方法の変更等のこともあり、
発売が延期されてきたデルタ3が遂にベールを脱いだ。

デルタ3のコンセプト

デルタ2からアスペクトを変えることなく、すべてのパフォーマンスを上げることを目標に作られている。具体的には、フルグライドとアクセル使用時の滑空比を向上させること。最高速を引き上げること。ハンドリングの正確性、快適性、フィーリングの向上、安全性の確保などだ。
扱いやすさと安全性を確保するために、投影アスペクト4.4は変更されていない。セル数は4つ増えて66セル。オゾンは3年ほど前からドミニコ30Dという非常に丈夫で、軽く、発色の良い生地を使っている。

自由自在のハンドリング

ライズアップはEN-Cの難しさは全く感じられない。加速することなく一定に上がってくる。ハンドリングはセンタリングしているときに特に印象深い。スピードが速くても遅くても関係なく、自分の思ったラインをトレースすることができる。さらに内側に入り込みたいという時に、体重移動せずに一瞬強めにブレークを引いても翼の向きがすっと変わっていくのに感心した。ロールの動きは少なくセンタリング中の沈下が少ない。
ブレークプレッシャーも段階的で好ましい。フルストール直前までの翼の粘りはCクラスとは思えないものだ。失速の導入は翼端が失速し始めて後退しても、翼の中央はしばらく粘っていてなかなかフルストールには移行しなかった。

認証テストの変更も見事に適応

開発途中に認証テスト方式が変更になり、コラップスラインが使えなくなった。実際確認でマヌーバを行ってみた。フロントコラップスでは中央部分がすぐに回復し翼端折のような状態になりながら穏やかに回復。片翼潰しはすぐに70%位回復し、その後ゆっくりと全回復。
たまに翼端折りの状態のままになるが、セルが途中でわざとクローズしているためで意図的に翼端の回復を遅らせている。一気に全回復すると反動が強すぎることがありそれを防ぐためにあえて行っているのだ。翼端折りは行い易い。回復はしっかりとブレークコードをポンピングする必要がある。

どんな人にお勧めか

あれこれ注文の多いベテランパイロットの皆さんにぜひお勧めしたい。あまりの優等生ぶりに不満は一切出ないはずだ。これからEN-Cにステップアップしたいアッパー思考のパイロットにもお勧めだ。
6サイズあるので、多くのパイロットにベストマッチすると思われるが、飛行重量の真ん中から軽めでも十分性能が発揮されると思われる。上限近くで乗ったパイロットからも好印象を得ているのでエリアの特性、個人の好みでサイズ選びをしてよいだろう。世界中からのバックオーダーで納期がかかることが知らされているので、欲しい方は早めにオーダーしたほうが良さそうである。

(REPORT:Hajime MIYABI)

SPEC INFORMATION

サイズ XS S SM ML L XL
セル数 66 66 66 66 66 66
翼面積(投影)㎡ 17.0 18.6 19.6 20.7 21.9 24.2
翼面積(実測)㎡ 20.0 21.9 23.1 24.4 25.9 28.5
翼幅(投影)m 8.67 9.06 9.31 9.56 9.85 10.33
翼幅(実測)m 10.97 11.46 11.78 12.11 12.47 13.08
アスペクト比(投影) 4.4 4.4 4.4 4.4 4.4 4.4
アスペクト比(実測) 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0 6.0
機体重量 kg 4.7 5.0 5.28 5.44 5.75 6.2
飛行重量 kg 58-70 65-85 75-95 85-105 95-115 110-130
安全規格(LTF/EN) CC CCCC
価格(税込) ¥540,000 ¥540,000¥540,000¥540,000¥540,000¥540,000

[製造元]OZONE/フランス
[輸入・販売元]ファルホークインターナショナル(有)
[URL]http://www.falhawk.co.jp/

2017年8月号掲載)