ギア・インプレッション

MENTOR3

NOVA

MENTOR3

期待を裏切らない!
待望のメンターシリーズ最新機

Mentor 3、それは革命ではなく進化を成し遂げた、EN-Bクラス最高峰の翼である。ヨーロッパでのXCコンテストでの好成績、世界中での高評価とそれを裏付けるセールスでもっとも成功したハイエンドEN-Bクラスとなった前作をいかに凌駕するグライダーに仕上がっているのだろうか?

開発コンセプト

前作メンター2はヨーロッパのXCコンテストで200kmを超えるフライトを続出し上位を独占。世界中で高い評価を得て、ここ数年でもっとも成功したEN-Bグライダーとなった。
メンター2と3を厳密に比較すると、主要なデザインパラメーターは変わっていないことに気付く。セル数、表面積、ウィングスパン、プロファイル、すでに低く抑えられたアスペクト比(フラット5.43、投影3.9)もそのままである。ではメンター3では何が変わり、何が向上したのだろうか?
メンター3の開発を始めた際、ノバチームパイロットからの要望は、基本的には全員が同じ答えだったという。グライダーの特徴はそのまま、アクセル使用時により良いパフォーマンス、そしてブレーキプレッシャーが深く引いた際に増加するというものであった。実際にノバは、滑空比+0.6のグライディングパフォーマンスの向上、特にアクセルを使用したときのポーラーカーブの向上、ブレーキプレッシャーの向上など大幅な改良点を発表した。

3Dシェイプリーディングエッジ

これは、このメンター3からノバグライダーにも採用された新しいテクノロジーのこと。グライダー性能にとって最重要となるリーディングエッジを3ピースに分割し、最適なバルーニング(膨らみ形状)を作り出すことに成功している。
実際にリーディングエッジはシワがなく美しい仕上がりとなっていた。高速時の性能向上に貢献していることは明白だ。  ブレークラインアタッチメントはテープで取り付けてあるリーフィングシステムにより、トレーディングエッジを絞り込むように引き込まれる。これにより特に旋回初動のブレークタッチはよりソフトなものとなっていて、深いストロークになるに従い重くなっていく。正確なコントロールをグライダーに伝えると同時に、深いブレーク操作においての限界を容易に感じ取ることができるような味付けだ。
グライド性能においてはメンター2より+0.6の滑空比が得られたとのことだが、アクセレートグライドの差は、さらに大きいものになっていように感じた。スピードバーを踏み込むと初動の大きな沈下はなく、気持ち良く加速していく。ハーフアクセルにおいて感じた最良滑空比は限りなく10に近いもの示した。

サマリー

メンター2の軽快なハンドリングと安心感を見事に継承したまま、あらゆる局面でのパフォーマンスは確実に前作を凌駕している。そして、なによりフライトが楽しい! その特性を語るより、まずは試乗していただければ、その楽しさを理解いただけるだろう。
EN-Bにおける最高パフォーマンスで、経験あるパイロットにはダイナミックなフライトを提供してくれる。2013年のXCコンテストにおいても、このメンター3が注目の1機となることは間違いないだろう。

(REPORT: Ayumu MIYATA)

SPEC INFORMATION

サイズ XXS XS S M L
セル数 51 51 51 51 51
翼面積(投影)㎡ 18.36 20.33 22.3 24.26 26.21
翼面積(実測)㎡ 21.68 24.0 26.33 28.65 30.96
翼幅(投影)m 8.46 8.9 9.32 9.72 10.11
翼幅(実測)m 10.86 11.42 11.96 12.48 12.97
アスペクト比(投影) 3.9 3.9 3.9 3.9 3.9
アスペクト比(実測) 5.43 5.43 5.43 5.43 5.43
ライン径 mm 0.6/0.7/0.8/1.3
全高 m 6.27 6.6 6.91 7.21 7.49
ライン全長 m 216 227 238 249 259
飛行重量 kg 60-80 70-90 80-100 90-110 100-130
機体重量 kg 5.1 5.3 5.6 5.9 6.2
安全規格(LTF/EN) BBB BB

[製造元]NOVA/オーストリア
[輸入・販売元](有)アエロタクト
[URL]http://www.aerotact.co.jp/