ギア・インプレッション

NEVADA

GRADIENT

NEVADA

グラディエントの新ハイエンドEN-Bクラスは
安心感のあるクロスカントリー機

各社から続々リリースされ、今年の大きなトレンドとなっているハイエンドBクラス。EN-BクラスのGOLDEN、EN-CクラスのASPENがそれぞれ世界中で売れに売れ、すでにモデルイメージの確立に成功しているGRADIENT社は、ハイエンドBクラスに「NEVADA」という新モデルを打ち出してきた。

正真正銘のニューモデル

ネバダは、EN-Bクラスのゴールデン3と、EN-Cの最新グライダー、アスペン4の中間のパフォーマンスとして開発された、新しいカテゴリーに入るグライダーである。
おなじみとなった前縁に入ったプラスチックロッドのためエアインテークがしっかりと開いていて、エアの入りは非常に良い。DDシステムの効果で、切れ味が良く軽いフィーリングながら、揚力をしっかりと感じることができる。今までグラディエント社グライダーのライズアップが軽過ぎると感じていた方には、ちょうど良いかもしれない。

乗り味はまるで上級モデル

ネバダの開発に当たっては上級グライダーからの最新テクノロジーが多く取り入れられている。前縁のプラスチックロッドは、エアインフレートを助け、前縁の構造を強化。サーマルソアリングの気流の変化に感性良く反応するように工夫されている。主要なアタッチメントポイントには、半月状にプラスチックロッドを加え、力のかかるポイントを適切に分散している。
もっとも注目すべき点は、アスペン4より受け継いだDDシステム(ダブル・ダイアゴナル)。構造的に強化され、翼の剛性が上がり、パフォーマンスが向上。上級機のような乗り心地はこのDDシステム効果と言える。DDシステムとは、ダイアゴナルリブ(対角線に入ったリブ)が1セルのものと2セルに渡り入っているものがあり、ダブルでリブが入っているというもの。構造的に翼の歪みを失くし、翼の剛性を高める効果がある。
ライザーは、上級機と同じ細い15mmのウェビングを使用して有害抵抗を減らしている。
アクセルスピードシステムは最新の3ライザーシステムを採用し、効率の良い加速で、最高速度が出るように設計されている。
ライン長は、DDシステムのおかげで最小にすることができ、ゴールデン3に比べ33%減らすことができた。ラインレイアウトには最新のハイパフォーマンスグライダーのテクノロジーを使い、最高速度での安定性を向上させることに成功している。ラインは3.5列ライン。最後の0.5列というのは、アッパーのラインが、C列目から分岐しているのを数えたものだ。

サマリー

ネバダはクロスカントリーというカテゴリーに属している。上級機であるアスペン4と同じ構造を持ちながら、グライダーの難しさの原因の1つであるアスペクト比を抑えたことで、頼れる安心感のあるグライダーに仕上がっている。
クロスカントリーができるポテンシャルを持ったグライダーと、EN-Bの安定性と乗りやすさを兼ね備えたグライダー、それがネバダだ。快適に最新のテクノロジーを楽しみたい方、高性能化が進んだEN-Cのグライダーのパフォーマンスを重荷に感じる方、もちろんステップアップの方にも最適。ネバダは、EN-Bの名機ゴールデンシリーズを生み出したメーカー、グラディエントによる最新コンセプトグライダーだ。

(REPORT: Atsushi UENO)

SPEC INFORMATION

サイズ 22 24 26 28 30
セル数 56 56 56 56 56
翼面積(実測)㎡ 21.76 23.8 25.79 28.1 30.57
翼幅(実測)m 11.1 11.58 12.08 12.61 13.15
アスペクト比(実測) 5.66 5.66 5.66 5.66 5.66
飛行重量 kg 62-77 75-90 85-100 95-115 110-130
機体重量 kg 4.4 5 5.3 5.7 6.1
最少沈下率 1.0 1.0 1.0 1.0 1.0
滑空比 9.5+ 9.5+ 9.5+ 9.5+ 9.5+
安全規格(EN) (B) (B) (B) (B) (B)
価格(税込) ¥435,750 ¥441,000 ¥446,250 ¥451,500 ¥456,750
 

[製造元]GRADIENT/チェコ
[輸入・販売元](有)エアハートコーポレーション
[URL]http://www.airheart.jp/

2012年12月号掲載)