ギア・インプレッション

GOLDEN4

GRADIENT

GOLDEN4

サーマルコンディションでこそ
その真価を発揮!

多くのパイロットを育ててきたGRADIENT社のGOLDENシリーズに待望のニューモデル、GOLDEN 4が登場した。最新の構造とマテリアルを搭載し、性能を向上させながらコントロールはより易しく。パラグライダーの醍醐味である“リラックスソアリング”で、空を飛ぶ楽しさを再認識させてくれる翼である。

軽快にテイクオフ!

フライト重量は、24サイズ(75〜90kg)の真ん中の83kg。早速グライダーを広げてみる。カサカサという乾いて軽い感じは、ポルシェスポーツ社の生地独特のものだ。
さあ、ライズアップ! ナイロンスティックによってすでに形成された前縁と、最新の軽量生地(EVERLAST)との相乗効果で、スムーズにグライダーが上がってくる。ピッチ安定は、お行儀よく頭上で安定している。加速するとスムーズにテイクオフできた。
ゴールデンシリーズはもともと軽いライズアップ特性を持っているが、このゴールデン4では、それがさらに洗練されている。最新の翼構造と、軽量化の影響によるものと言えるだろう。

サーマルコアへと導いてくれるフライト感性

テイクオフ直後にサーマルにヒット。ソアリング時のフィーリングはバツグンだ。サーマルに近づくと、ゴールデン4が気流の変化に上手く反応しする。そこで修正のためブレークを引いて待っていると、すんなりとコアに入っていく感じだ。グラディエントのサーマルコアへ導いてくれるフライト感性を、そのまま受け継いでいる。バンク角を一定にし、微調整のみでサーマルの中に留まることができる。
ビッグイヤーは専用のライザーで。脇を締め込むようにすると簡単にビッグイヤーができた。翼端は安定している。
アクセルを踏んでみと、すーっと軽快に加速。風の音で風速の変化を感じることができる。前作と比べて、滑空比は伸びているようだ。これもライン長を20%減少した影響なのだろう。とにかく落ちない!
実はゴールデンシリーズは、初代からそのアスペクト比と翼面積はほとんど変わっていない。10年4モデルでほとんど変えずにパフォーマンスを上げ続けているのだから、その開発力の高さを物語っている。ゴールデン4は、あらゆる機構とマテリアルが一新され、それはまさに新時代のEN-Bグライダーと言えるものとなっている。新しいプロファイル、ポルシェスポーツ社との共同開発による新しい軽量生地EVERLASTの採用とそれによる軽量化、DD(ダブルダイアゴナルリブ)システム、翼の剛性化、ライン長の縮小(抗力の減少)など、最新技術が惜しみなく投入されているのだ。

新素材EVERLAST

生地メーカーであるポルシェスポーツと共同開発したダブルコーティングのEVERLASTは、生地裏面にも表面と同様に光沢がある。これを前縁のもっとも強度の必要な部分に使用している。
前ゴールデン3では45g/?だったのが、EVERLASTは40g/?。この軽量化によって慣性力が減り、気流の変化をより捉え、コントロールのレスポンスが良くなる。これらが総合的にバランスすることで快適性が向上し、パフォーマンスに良い影響を与えているのだろう。
ゴールデン4の進化は、最新のマテリアルとオリジナルのグライダー構造により、アスペクト比を上げずに、より高くなったパフォーマンスと取り廻しの良さ、自立安定性が高い次元で融合していることだ。EN-Aクラスからのステップアップ、リラックスしてソアリングしたいパイロットにお勧めしたい。

(REPORT: Atsushi UENO)

SPEC INFORMATION

サイズ 22 24 26 28 30
セル数 51 51 51 5151
翼面積(投影)㎡
翼面積(実測)㎡ 22.4224.426.5728.9531.3
アスペクト比(投影)
アスペクト比(実測) 5.35.35.35.35.3
飛行重量 kg 62-77 75-90 85-100 95-115 110-130
機体重量 kg 4.3 4.9 5.2 5.6 5.9
安全規格(EN) BBBBB
価格(税込) ¥472,500¥477,750¥483,000¥488,250¥493,500

[製造元]GRADIENT/チェコ
[輸入・販売元](有)エアハートコーポレーション
[URL]http://www.airheart.jp/

2013年12月号掲載)