ギア・インプレッション

GOLDEN2

GRADIENT

GOLDEN2

全てを一新して帰ってきた、
オールラウンドグライダーの名機

ベストセラー機GOLDENの発売から3年。アグレッシブに新しいコンセプトの機体を発表し続けるGRADIENTが、様々なデザインコンセプトを試行錯誤した結果、オールラウンドなスポーツグライダーGOLDEN2が誕生した。

翼構造

「軽い!」これがゴールデン2を持ってみた印象だ。ゴールデンと比べてみると、同じ26サイズで、実に約300gも軽い。軽量化実現のため、各部分(アッパーセール、リーディングエッジ、リアパーツ)に違う生地を使い分けている。
エアインテークの開口部、リブを見ると、長いものと短いものが交互に配置されており、長いリブがエアーの入り込みを良くし、短いリブが翼の剛性を上げている。また、セル数が増えたのも前作からの大きな進化だ。42セルから50セルに約20%増加。セル数の増加で翼の強度が上がっているようだ。
翼内の構造はパーシャルリブを採用している。ただしVリブは全部に入れるわけではなく、必要な部分だけ。翼の強度を損なうことなく軽量化を実現しているのだ。
翼端にマジックテープで開閉できる口がついており、ゴミ出しに重宝しそうだ。加えて左右のライザーをまとめて止めることができるボタンがついている。こういった細かい配慮にもGRADIENTらしさを感じることができる。

軽いブレークテンション、シャープなハンドリング

リバースライズアップで立ち上げる。体全体で軽くテンションをかけるとスムーズに、オートマチックな感じでキャノピーがクライムしてくる。グラディエントの機体はどれもライズアップが軽いが、ゴールデン2は軽さに安定性がプラスした印象だ。 実際飛び始めると、ブレークのテンションは軽く、ハンドリングはシャープだ。とは言え、広いストロークレンジには適度なプレッシャーがあり、軽すぎてテンションが分からないということもない。ハンドリングの完成度は高く感じる。
直進安定性も良く、スポーティな自動車に乗っているようだ。シンクレートも良好で、リフト帯をフライトしているだけで高度を維持してくれる。滑空比も伸びているようだ。アクセルは軽く踏めて、軽快に加速していく。スピードレンジが広くトップスピードも50km/hと十分。翼がしっかりとしていて頼もしい。
センタリングでのハンドリングはシャープだが、軽すぎずちょうど良く、高級感さえ漂う。旋回は食い込まず、グライダーがスムーズに上昇してくれる。翼のパフォーマンスが上がっていることを実感できるだろう。自立安定性の向上と素直なハンドリングのため、センタリングでの操作が楽しいのだ。
今回グラディエントの開発チームは、ゴールデン2において、全く新しいエアーフォイル、新しい素材、新しい外見で、かつ安全性の高いDHV1-2クラスの機体の実現に成功した。もちろんグラディエント機の特徴である、切れ味良いシャープなハンドリングのエッセンスを残したまま、安定性の要素を加えマイルドな仕上がりになっている。
ステップアップの方、DHV1-2からの乗り換え、DHV2クラス以上からの乗り換えの方でも満足できる、オールラウンドなスポーツタイプグライダーといえるだろう。

(REPORT:Atsushi UENO)

SPEC INFORMATION

サイズ 22 24 26 28 30
セル数 50 50 50 50 50
翼面積(投影)㎡ 19.68 21.28 23.34 25.70 27.79
翼面積(実測)㎡ 22.39 24.21 26.56 29.24 31.63
翼幅(投影)m 9.25 9.62 10.07 10.57 10.99
翼幅(実測)m 10.94 11.38 11.91 12.50 13.00
アスペクト比(投影) 4.35 4.35 4.35 4.35 3.85
アスペクト比(実測) 5.35 5.35 5.35 5.35 5.35
機体重量 kg 4.6 5.0 5.4 5.8 6.2
飛行重量 kg 60-75 70-90 80-100 90-115 105-130
ライン弦長 m 6.67 6.94 7.27 7.63 7.94
沈下率
L/D
安全規格(DHV/AFNOR) 1-2/- 1-2/- 1-2/- 1-2/- 1-2/-
価格(税込) ¥472,500 ¥472,500 ¥483,000 ¥483,000 ¥493,500

[製造元]GRADIENT/チェコ
[輸入・販売元](有)エアハートコーポレーション
[URL]http://www.airheart.jp/

(2007年4月号掲載)