ギア・インプレッション

GOLDEN

GRADIENT

GOLDEN

フライトの楽しみを分かち合える
スタンダードグライダー

グラディエントはここ数年で販売数量を大幅にアップし、信頼されるブランドとして大きく飛躍した。デビューするグライダーが次々とヒットしている中、DHV1-2クラスのオニキスをベースに更なるチューニングを施し、ゴールデンが発表された。

安定性と性能の融合

ゴールデンの開発目標は、オニキスの安定性、軽快なハンドリングを基本に全ての性能をアップさせることにあった。これを成功させた上、さらに新しいDHV1-2基準に合った機体を開発。実測5.3、投影4.38の標準的なアスペクトだが、驚くほど綺麗な翼形だ。
ライン本数は非常に少なくまとめられ、色分けもされているためチェックも容易。キャノピー素材もそれぞれの部分に最適なものを使用している。
インテーク形状は、アヴァックスRSE、アスペンに採用されているVカットのフルオープンタイプ。翼端部にはメッシュ素材を採用し、クローズの部分を極力少なくする手法を採用している。そしてグラディエントの美しい翼形を構成するパーシャルVリブテクノロジーはこのグライダーにも採用された。

グランドハンドリング

グライダー重量はわずか5.4kg(サイズ26)。これによりライズアップはオニキスと比較しても驚くほど軽く、無風時でも素晴らしいインフレーション特性を実現できる。
またわずかなブレーク操作で素直に頭上での安定が得られる。多少大雑把な広げ方をしてしまっても、ほとんど頭上まで真っ直ぐ上がるイージーな特性は驚きだ。ライズアップからテイクオフに移行する過程でも非常に扱いやすい性質に仕上がっており、たとえ無風時でもストレスなく安心してテイクオフが可能だ。
フロントでもリバースでも、またどのような条件のテイクオフであっても、このライズアップ特性の良さは、ほとんどのパイロットに安心感と自信を与えるだろう。

ハンドリング

グラディエントのグライダー全てに言える事だが、ハンドリングと旋回性に非常にこだわった設計だ。ハンドリングは軽く、特にこのゴールデンは適度なウェイトシフトとブレーク操作で、小さくスムーズなターンが可能だ。それほどバンクは大きくなく比較的フラットなターン特性は、それほど大きな横Gを感じることなくタイトなターンを可能にしてくれる。
サーマルに入った時のピッチ安定は非常に良く、ロールインは特別な気を使わないので素直に入ってくれる。ハイバンク時にも急激にノーズを下げる傾向はない。またセンタリング中のバンクコントロールも容易で、非常にグライダーの動きをつかみやすい特性は好感が持てる。そして非常に浮きの良いグライダー特性は、サーマル内では上昇率が非常に高く、また渋い条件下でも抜群の滞空性能を発揮するだろう。スプリットAライザーを装備し、楽にビッグイヤーを行うことも可能になった。

アクセルワーク

アクセルシステムは、Aライザー1に対してBライザー1、Cライザー2分の1が引かれるシステムを採用しており、比較的軽く設定されている。少ないストロークで、適度な重量変化とともに素晴らしい加速感を味わうことができる。
ゴールデンのグライドレートには、このクラスでもトップレベルの上級機であるアスペン譲りの性能を感じる。また軽快なハンドリングは楽しく長時間のフライトも苦にならないだろう。それでいてピッチ、ロールの安定性は抜群で、パイロットを取得したての方からサンデーフライヤーはもちろん、コンペやクロカンに取り組むアクティブにフライトするパイロットにも、十分に満足していただけることは間違いない。

(REPORT:Masahiro YAMAGUCHI)

SPEC INFORMATION

サイズ 24 26 28 30
セル数 42 42 42 42
翼面積(投影)㎡ 21.33 23.60 26.00 28.12
翼面積(実測)㎡ 24.28 26.86 29.58 31.99
翼幅(投影)m 9.67 10.17 10.67 11.09
翼幅(実測)m 11.34 11.93 12.52 13.02
アスペクト比(投影) 4.38 4.38 4.38 4.38
アスペクト比(実測) 5.3 5.3 5.3 5.3
機体重量 kg 5.0 5.4 5.8 6.3
飛行重量 kg 65-85 80-100 90-115 105-130
速度(MIN/MAX/TRIM)km/h
沈下率
L/D
安全規格(DHV/AFNOR) 1-2/― 1-2/― 1-2/― 1-2/―
価格(税込) ¥435,750 ¥441,000 ¥446,250 ¥451,500

※22サイズあり(¥430,500)

[製造元]GRADIENT/チェコ
[輸入・販売元](有)エアハートコーポレーション
[URL]http://www.airheart.jp/

(2004年1月号掲載)