ギア・インプレッション

BRIGHT-classic

GRADIENT

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ステップアップにも最適な
“軽快”グライダー

従来のブライトでも、その飛行性能の高さと飛行フィーリングの良さは、各地のイントラや購入したフライヤーから高い評価を受けていたが、モデルチェンジとなったブライトクラシックはどのように仕上がってきたのだろうか?

より磨き上げられたライトな感覚

フライトして最初に気がつくのは、軽く感じられる飛行感覚だ。そして旧ブライトとの違いはなんだろうと飛びながら感じ取ってみると、機体特性そのものの変化を感じることはなかった。変えたというよりも旧ブライトを細部にいたるまでチューニングし、更に磨き上げたという印象を受ける。

マヌーバー

ライズアップでは無駄に力を入れる必要はない。腕の力を抜いて基本に忠実なベーシックポジションを取ってライズアップを行なうと、とても軽く頭上まで上がってきてくれる。その後の安定感もとても良く、軽く押さえておくだけでラインの絡みをゆっくり確認することができる。
空中に飛び出してからも、まず感じたのは飛びの軽さ、そして好ましいブレークコードの操作性。文章だけではうまく伝えることが出来ないのがもどかしいほどとても良好で、しばらくはその感触を楽しみながらフライトした。
ピッチングとローリングは、セオリー通りの方法で全く問題なく、バランス良く行なうことができる。と言うより、複雑なコントロールはまったく必要ないというのが正しい。これなら、これからピッチングやローリングの練習を始めるフライヤーの方にもお勧めの特性と言えるだろう。
スパイラルは1+3+2周で行なった。まず体重移動と同時にブレークコードを大きく引き込みスパイラルへ入っていく。1周目でしっかりとGを感じることが出来たので、少し外翼を引きそのまま3周の間スパイラルを維持しながら沈下率はマイナス12m/sになるようにコントロールを続ける。その後2周かけてゆっくりと回復。急激に戻り過ぎないように内翼のコントロールを行うが、思ったよりしっかり引き込まないと勝手に回復して行ってしまう。離脱2周を意識して進入方向と離脱方向を一致させるためには、最後の1周はしっかりと旋回を続けさせる操作が必要であった。
ビッグイヤーは、アクセルバーに足をかけたまま、両方のAラインを引き込んで翼端を折る。フライト当日の気象条件では特にアクセルバーを踏み込まなくても失速などの兆候を感じることはなかった。翼端を折っている最中も重過ぎる感じはなく、そして回復もスムーズに行なうことが出来た。

2機目のステップアップに

ブライトクラシックは、特に「ここがどう」ということを書くほどのこともない、普通の機体という言い方もできる。そう、ブライトクラシックは、非常に扱いやすい、ごくごく当たり前のクラス1の機体なのだ。
しかし、そのフライトフィーリングにはグラディエントならではの「軽さ」「楽しさ」がしっかりと与えられている。そして、何よりも他のクラス1と違うのはその飛行性能だろう。飛行性能だけを見ると、ライバルとして他社のクラス1-2と比べてみても良いかもしれないくらい、よく飛ぶ。
この機体をお勧めできる対象としては、ファーストグライダーとして購入するのであれば、比較的ランディングが遠いエリアで使用するユーザーだ。
だが、最もお勧めの対象となるのは2機目のステップアップとしての購入だろう。充分な飛行性能に加え、素直な操縦性とクラス1の機体特性も兼ね備えている。これはパイロットを目指していろいろなトレーニングを積極的に行なっていく人にとって最適な要素であり、自信を持って勧めることが出来る。
もちろん、パイロットの方が選んでもとても楽しいフライトが出来ることは間違いない。

(REPORT:Yasuhiro TAKAHASHI)

SPEC INFORMATION

サイズ 24 26 28 30
セル数 38 38 38 38
翼面積(投影)㎡ 20.97 23.57 26.12 28.41
翼面積(実測)㎡ 24.08 27.06 29.99 32.62
翼幅(投影)m 9.10 9.65 10.16 10.60
翼幅(実測)m 11.75 11.40 12.00 12.52
アスペクト比(投影) 3.95 3.95 3.95 3.95
アスペクト比(実測) 4.80 4.80 4.80 4.80
機体重量 kg 5.3 5.8 6.2 6.7
飛行重量 kg 60-80 75-95 90-110 100-130
速度(MIN/MAX/TRIM)km/h
沈下率
L/D
安全規格(DHV/AFNOR) 1/― 1/― 1/― 1/―
価格(税込) ¥351,750 ¥357,000 ¥362,250 ¥367,500

[製造元]GRADIENT/チェコ
[輸入・販売元](有)エアハートコーポレーション
[URL]http://www.airheart.jp/

(2004年8月号掲載)