ギア・インプレッション

ASPEN5

GRADIENT

ASPEN5

Cクラスに求められるハイパフォーマンスと
扱いやすさを見事にバランス!

アスペン5のテストフライトを終えた感想を簡単にいうと、「軽量化がさらなる快適性を増したリアルEN-Cグライダー」、さらに率直にいうと「最高に快適なパフォーマンスグライダー」となる。最高の仕上がりでリリースされたアスペン5、その魅力を順を追って詳しく説明していきたい。

クラス最軽量、だから快適!

グライダーバッグを持って感じるのは、軽くボリュームがコンパクトだということ。同サイズ(26)のアスペン4と比べると、300g減の5.1kgだ。EN-Cクラスの中で最軽量の部類ではないだろうか。
このグライダーの快適性をもっとも分かりやすく示しているのが、ライズアップ特性だ。6m/sほどの強い風、サイドからの風など様々な風でテイクオフしたが、改めて振り返ってみて、ライズアップを失敗したとか、プレッシャーになったことがないと気づいた。ライズアップ特性についての信頼感は100%である。
サイズ24、装備重量77〜90kgのところを、真ん中の83kgの装備重量でテストフライト。ニュートラルポジションは、グリップに手を通して、肩の辺り。対気速度で35km/h、フルリリースで38km/hで、EN-Cクラスとしては調度良い速度感だ。
グラディエント社のグライダーの特徴で、ある大気の情報を伝えてくれるフィードバック感性はそのまま引き継がれている。ハンドリングの特性はダイレクトで、素直にグライダーが反応してくれる。また、スピードがあるので、サーマルソアリングのときは外翼のブレークコードも重さを感じる程度まで引くと、上昇も良く、サーマル内に効率よくステイすることができるだろう。バランスが良く、非常に熟成されたハンドリング特性に仕上がっている。

ライザーの新機構と降下手段

アスペン5は、Cライザーにコントロール用のハンドルがついている。使い方は、基本的には、ブレークハンドルでの修正と同じ考え方だ。ライザーハンドルを後ろに引き、テンションを与える。長いグライディングの際には大きなアドバンテージが得られる。
B2ライン(Bラインの外側、スタビラインの内側)でのビッグイヤーを試してみた。やり方は、ハーフアクセルを踏んだままで、B2ラインを折るというもの。これはあっさりと決まった。翼のばたつきなどはなく、特に問題は感じなかった。スパイラルは、ロールの安定性があるため、加速していく感じはなかった。実用レベルでの扱いやすさと言える。ラインプランは、三列ライン。ただ横方向が二列しかなく、ラインのボリュームは少なくなった印象が強い。
アスペクト比は実測で6・25。アスペン4の5・99に比べると上がってはいるものの、EN-Cクラスらしいアスペクト比であると思う。実測のアスペクト比が、ライズアップ特性、ラフなコンデションでの翼の影響など、そのグライダーの難易度の目安として判断がつきやすいと思う。

Cクラス機のバランス

あなたにとって、EN-Cクラスグライダーとはどんなイメージだろうか? クロスカントリーフライトをしたい、シンク帯を抜ける時のスピードが欲しい、渋いサーマルでの低い沈下率など、上級機としてのパフォーマンスを求めながらも、同時に、ライズアップ特性、使いやすい降下手段、ラフなコンデションでの安定性など、ある程度の扱い易さも求めているのではないだろうか。
クロスカントリーフライトに挑戦するためにパフォーマンス、軽量化と扱いやすさのバランスを極めたアスペン5は、グラディエント社が自信を持ってお勧めするリアルEN-Cグライダーである。

(REPORT: Atsushi UENO)

SPEC INFORMATION

サイズ 24 26 28
セル数 64 64 64
翼面積(投影)㎡ 19.64 21.49 23.38
翼面積(実測)㎡ 23.30 25.50 27.74
翼幅(投影)m 9.44 9.88 10.30
翼幅(実測)m 12.07 12.63 13.17
アスペクト比(投影) 4.54 4.54 4.54
アスペクト比(実測) 6.25 6.25 6.25
コード(max/min) m 2.36/0.79 2.47/0.82 2.58/0.86
機体重量 kg 4.8 5.1 5.4
飛行重量 kg 77-90 85-103 98-118
安全規格(EN) C CC
価格(税別) ¥510,000¥515,000¥525,000

[製造元]GRADIENT/チェコ
[輸入・販売元](有)エアハートコーポレーション
[URL]http://www.airheart.jp/

2014年12月号掲載)