ギア・インプレッション

ASPEN4

GRADIENT

ASPEN4

今までフライトしていたエリアが狭く感じる!

ASPEN 4は、GRADIENTのEN-Cクラスとして4代目となるモデル。リリース直後にブラジルで370kmのクロスカントリーフライトを達成、その高いパフォーマンスとポテンシャルは大きな注目の的となっている。最上級モデル並のシステムが採用されているというASPEN 4とは、一体どのようなグライダーなのだろう。

軽快な立ち上がり、ダイレクトな操作感!

アスペン4の気になるフライトを、早速チェックしていこう。
まずライン数が大幅に減ったため、ラインチェックはとても分かりやすい。ライズアップは軽いが、シューティング傾向は特になし。落ちついてライズアップできるだろう。
アスペン4のダイレクトなハンドリングは、タイトで強いサーマルを逃さない。このレスポンスの良さからくるスポーティな味付けが、アスペンシリーズのキャラクター。前モデルからの確かな正常進化が感じられる。

高性能機クラスの滑空比と加速感

グライディングしてみると、GPSはスペック通りフルグライドで滑空比10を示した。EN−Cグライダーのパフォーマンスが新しい時代へ突入したのだと実感せざるをえない。
アクセルは軽く踏みやすく、高性能機並の加速を感じられた。それでいて、アクセルを踏んだ状態でもEN−Cグライダーらしい、周りを見渡せる十分な余裕がある。
大気の状態を伝えてくれるフィードバック特性は健在。グランドでの弱いリフトは、浅いバンクで慎重にセンタリングする。サーマルコアを伝えてくれるフィードバックのおかげで、雲低まで上げきることができた。

アスペン4の技術革新で空域が広がる!

今回新たに採用されたセル構造が、DDシステム(ダブルダイアゴナルシステム)。これは、4セルで1ボックスを形成し、対角線に入るダイアゴナルリブが二重になっているというもの。これにより、翼の剛性が高くなり、変形が少なく、パフォーマンスが向上しているのだ。
また、DDシステムによって新しいラインレイアウトが実現されている。1列減らした3列ラインになり、前モデルのアスペン3(サイズ28)と比べると、総ライン長は約37%もの削減だ。
各ラインは、抗力を減らすために素材を組み合わされたもの。荷重のかかるボトムラインは被覆付きのものを使用し、トップラインとミドルラインは被覆なし。そして、A、Bラインのミドルとトップラインにはダイニーマを使用し、荷重の少ないCラインのミドルとトップラインには、伸縮の少ないケブラーラインを配置しているのだ。ラインの素材特性を上手く活用し、抗力を減らし、経年変化にも対応している。
前縁部分に沿って、またB、Cラインの付け根にも半月状にプラスティックロッドが入れられ、翼型が強化されている。この効果により、コラップスに対して大きなアドバンテージを得ている。
アスペン4は、技術革新で優れたパフォーマンスを得て、EN−C認証の安全性を確保した。この翼を選べば、今まで乗れなかったサーマルで上げることができ、今まで行けなかった新しい空域へと飛んでいくことができるだろう。

(REPORT: Atsushi UENO)

SPEC INFORMATION

サイズ 22 24 26 28 30
セル数 62 62 62 62 62
翼面積(投影)㎡ 19.02 20.77 22.36 24.01 26.22
翼面積(実測)㎡ 22.06 24.1 25.94 27.86 30.42
翼幅(投影)m 9.22 9.63 10.0 10.36/td> 10.83
翼幅(実測)m 11.5 12.02 12.46 12.92 13.5
アスペクト比(投影) 4.47 4.47 4.47 4.47 4.47
アスペクト比(実測) 5.99 5.99 5.99 5.99 5.99
コード(max/min) m 2.41/0.5 2.52/0.52 2.62/0.54 2.71/0.56 2.83/0.58
総ライン長 m 212.9 222.5 230.8 239.2 249.9
飛行総重量 kg 67-80 75-90 85-105 95-115 105-130
機体重量 kg 4.7 5.0 5.4 5.8 6.2
速度(max/trim)km/h 58+/39 58+/39 58+/39 58+/39 58+/39
最大滑空比 10+ 10+ 10+ 10+ 10+
安全規格(LTF/EN) (C) C C C (C)
価格(税込) ¥446,250 ¥451,500¥456,750 ¥467,250¥472,500

[製造元]GRADIENT/チェコ
[輸入・販売元](有)エアハートコーポレーション
[URL]http://www.airheart.jp/

2012年6月号掲載)