ギア・インプレッション

ASPEN2

GRADIENT

ASPEN2

軽快なハンドリングと安定感を併せ持つ
スポーツグライダー

GRADIENTがスポーツクラスでも高い技術開発力を持つことを証明したモデル「アスペン」。最新モデルとなる「アスペン2」は、果たしてどのような進化を遂げたのだろうか?

スペックとマテリアル

アスペン2には性能と耐久性を向上させるべく新しい素材が追加された。ボトムラインには、Edelrid社のアラミド新素材“7343シリーズ”が使われ、ライザーには、より細く(22mm)強度の高い(1100DaN)テープが選ばれた。アッパーラインには極細で強度の高いLIROS社のダイニーマ0.6mm、0.7mmを配置、空気抵抗を大幅に軽減しスピードアップに貢献している。
グライダー本体を構成する素材も上手く組み合わせており、アッパー素材はポルシェマリン社のスカイテックス9017。ロアー素材は同スカイテックス9017。リブは同9017とこだわった使い分けで軽量かつ高い耐久性を持つ。この最高のマテリアル構成はサイズ26で5.4kgと驚くべき計量化を実現している。

スピードとハンドリング

立ち上げてみると、ハイアスペクトのグライダーからは想像もつかない軽くしなやかなライズアップ特性と頭上安定性に驚かされる。  このグライダーに乗って最初に感じるのはトリムスピードの速さである。サイズ26(80〜100kg)で90kg搭載し、38km/hであった。アクセレーターは非常に軽く、スピードコントロールは容易。またスピードレンジも広く、50km/hオーバーまで何のストレスもなく加速を続ける。
ハンドリング特性は非常に軽快で、しかもダイレクトなフィーリングはアスペンの特性から引き継がれている。サーマル内ではコアに食い込んでいくようなシャープなターン特性が非常に頼りになる。バンク角の調整もイージーで、不安定でシフトしがちなサーマルに対してもグライダー全体がセンサーのように位置をキャッチし続けるほどだ。
滑空性能のアップはグライドさせた時ばかりではなく、弱いサーマルの緩やかなセンタリングで最も効果が出ていると感じた。感じることがやっとのサーマルであっても、センタリングを開始すると確実に上昇に繋がっていくのは驚きだ。上級機のアヴァックスXCに匹敵するフィーリングである。
また、サーマル内の上昇率の高さは、同社の全機体の特徴でもある。特にゴールデンのユーザー達の活躍は周知のとおりで、いつの間にかトップを飛んでいる光景が、よく見られているのではないだろうか。そのゴールデン以上の上昇率を持っていると言えば明快かもしれない。

パイロットレンジ

アスペン2はアクティブなサンデーフライヤーはもちろん、これからコンペやクロカンにチャレンジするパイロットにとっても、高いパフォーマンスをあらゆるコンディションで安定して発揮できるグライダーである。ハンドリングは同社の全シリーズ共通のハンドリング特性を継承しているため、ゴールデンからのステップアップを検討されている方々にも違和感なく好ましいフィーリングで受け止められるであろう。
スタイルに関わらず、「フライトすることを本当に楽しむための高性能グライダーが欲しい」というアクティブなパイロット達に勧めたい。

(REPORT/Masahiro Yamaguchi)

SPEC INFORMATION

サイズ 22 24 26 28 30
翼面積(投影)㎡ 19.51 21.33 23.22 25.2 27.78
翼面積(実測)㎡ 22.15 24.2 26.36 28.6 31.53
翼幅(投影)m 9.45 9.88 10.31 10.74 11.28
翼幅(実測)m 11.23 11.57 12.25 12.76 13.4
アスペクト比(投影) 4.6 4.6 4.6 4.6 4.6
アスペクト比(実測) 5.7 5.7 5.7 5.7 5.7
ライン弦長 m 6.84 7.15 7.46 7.77 8.16
機体重量 kg 4.8 5.1 5.4 5.8 6.1
飛行重量 kg 65-75 70-85 80-100 90-115 100-130
安全規格(DHV/AFNOR) 2/- 2/- 2/- 2/- 2/-
価格(税込) ¥477,750 ¥477,750 ¥488,250 ¥488,250 ¥493,500

[製造元]GRADIENT/チェコ
[輸入・販売元](有)エアハートコーポレーション
[URL]http://www.airheart.jp/

(2006年8月号掲載)