ギア・インプレッション

SIGMA8

ADVANCE

SIGMA8

経験豊富なパイロットを満足させる、
軽量・クロスカントリー・フリーライダー

定評あるSIGMAシリーズに、待望のSIGMA8が登場した。今回の改良によって、どのような性能を獲得したのか?パイロットが抱くであろう疑問に答え、その実力を明らかにしたい。

妥協なき3ライナーと選び抜かれたプロファイル

リアル3ライナーの採用によりシグマ8は抗力が大幅に減少し、パフォーマンス/ハンドリングとアスペクト比の最も良いバランスが実現した。バランスのとれたピッチングクオリティの良さは抜群で、乱気流中でも10の滑空比、トップスピード55km/hで飛行を可能にしている。また3本のラインレベルになったことで、よりわずかなアクセル操作で効率的に加速できるようにもなった。
また、スポーティなハンドリングの良さは、理想的なリフト配分と選び抜かれたシグマ8のプロファイルに由来するものだ。それは同時にピッチとローリングをより安定させ、落ち着いたものにしているだけでなく、旋回とセンタリング性能の向上にも結びついている。シグマ8はすべての場面で、よりダイレクトで正確なコントロールを行えるようになったのである。

搭載された最新テクノロジー

開発時のグライダー設計の分析では、ナイロン製のワイヤーを採用するなど、「軽量化」と「最新の技術を搭載する」ことに重点を置いたという。これによって、シグマ8は同クラスのグライダーの中でも最も軽量なグライダーのひとつとなった。また研究開発の成果は、連鎖反応のように次々と良い結果をもたらしてくれたのである。
軽量キャノピーにより慣性モーメントが減少したほか、ピッチコントロールがさらに改善され、 最終的にはそれがより高いパッシブセーフティーにも繋がった。まさに、シグマ8は革新的なグライダーなのである。

シグマ8に求めるもの、そして求められるもの

シグマ8のパイロット要件は、経験豊富なサーマルパイロットであり、最低限でもクロスカントリー飛行を達成したことのあるパイロットであること、そして空中におけるグライダーの感覚を十分に養ったパイロットであることだ。それができて初めて、このグライダーが持つ多くのパフォーマンスの可能性を引き出し、それゆえにカントリーサイドを安全かつ快適に飛行することができるのである。
シグマ7からの変更点は、第一に、理想的な翼の揚力分布によってターン性能が大幅に改良。また新開発された翼の断面形、より軽量になったキャノピーのお陰で、テイクオフが容易になったている。またブレーク/ステアリングの負荷が減少し、サーマルに旋回して入りやすくなったため、パイロットはいつも快適で心地良い飛行を楽しむことができる。さらに滑空比は10、トップスピードは55km/hと、競技用グライダーに勝るとも劣らない仕上がりとなっているのだ。
シグマ8にはCライザーの裏に、ポーラーカーブの正確な数字に基づいたスピード・パフォーマンス・インジゲーターが用意されており正確に速度を設定することも可能。
最新技術を搭載し、最軽量に開発されたシグマ8の新しいスポーティ感とダイナミックなハンドリング、そして抜群のパフォーマンスは、是非多くのパイロットにも試してもらいたい。

(REPORT:Shinichi NAGASHIMA)

SPEC INFORMATION

サイズ 23 25 27 29
セル数 61 61 61 61
翼面積(投影)㎡ 18.9 21.0 22.7 24.4
翼面積(実測)㎡ 22.5 25.0 27.0 29.0
翼幅(投影)m 9.03 9.49 9.90 10.26
翼幅(実測)m 11.63 12.25 12.75 13.21
アスペクト比(投影) 4.3 4.3 4.3 4.3
アスペクト比(実測) 6.0 6.0 6.0 6.0
飛行重量 kg 65-85 75-95 85-110 100-130
機体重量 kg 5.3 5.6 5.9 6.3
弦長(ルート/チップ) m 2.41/0.54 2.54/0.57 2.64/0.59 2.74/0.62
速度(TRIM/MAX)km/h 55±2/39±155±2/39±155±2/39±155±2/39±1
最少沈下率 m/s 1.1±0.1 1.1 1.1 1.1
滑空比 10±0.2 10±0.2 10±0.2 10±0.2
安全規格 EN-C/LTF-2 EN-C/LTF-2 EN-C/LTF-2 EN-C/LTF-2
価格(税込) ¥530,000 ¥530,000 ¥530,000 ¥530,000

[製造元]ADVANCE/スイス
[輸入・販売元](株)フィールドジョイ
[URL]http://www.fieldjoy.jp/

(2011年6月号掲載)