ギア・インプレッション

OMEGA7

ADVANCE

OMEGA7

あなたのフライト人生に革命を!
アドバンスの全てが結晶した先進の翼

2005年の世界選手権制覇から1年半、満を持してOMEGA7はリリースされた。コントロール性能、滑空性能、そして極限状態でもパフォーマンスを100%出し切るために、ワールドカップチャンピオンであるクリスチャン・マウラーらのテストチームによって、安全性にさらに磨きを掛けられたのだ。

ハイアーチ翼は魔法の翼

ハイアーチ翼の特性は、何と言っても翼の安定性にある。翼厚なプロファイルと組み合わせることで、旋回時にはあらゆるバンク角で翼は確実に安定し、パイロットの意思通りに旋回を続ける。
高速飛行時にも抜群の安定性で、コラップスから開放されて存分にスピードを堪能できるのだ。この進化によって、オメガ7が今後ハイアスペクトグライダーのベンチマークになることは間違いないだろう。
ハイアスペクトと翼厚プロファイルの緻密な計算によって、オメガ7の滑空性能は乱流の中でも十分に使うことができる。実際の滑空性能は1:10以上を高速域(40〜45km/s付近!)で実現している。スピードインディケーターシステムは、パイロットがフライト時に最適なスピードを探すためのガイドシステム。最適な滑空スピードはサーマル間の移動、ロングディスタンスフライト時に抜群の威力を発揮するのだ。

1:1のダイレクトハンドリング

旋回時の翼の動きは、従来の翼とは違い、パイロットを中心に翼がバンクをつける動きをするので、タイムラグゼロ(!)で旋回が開始される。翼とパイロットの中間を軸に回るために、パイロット側にも適度な遠心力がかかるので、荷重抜けによる外翼の潰れも抑制される。
翼からのフィードバックは正確無比。ライザー、ブレークラインからは大気の状況がリアルタイムで送られてくるので、サーマルコアを自在に扱うことも出来る。1:1のハンドリング感覚が心行くまで味わえるのがオメガ7なのだ。
また、オメガ7では、リーディングエッジにおけるリップストップの方向性にも注目。実際に翼に掛かる応力分布を解析し、力に対して垂直方向にリップストップがなるように生地をカッティングしている。リーディングエッジに使用する生地も、ポルシェスポーツ社との共同開発による高耐久な材質を使用している。

SPIシステム

ハイエンド・ロングディスタンス機にとって、高速域のスピードを管理することは大変に重要である。これを解決するのが、Speed-performance-Indicator(SPI)システムだ。
オメガ7のDライザーにはSPIシステムが取り付けられ、フライト状態に合わせて最適なスピードを選択できるようになっている。システムには3つの矢印が示され、←はヘッドウインド、↓はシンクレート、↑はリフト期待値を表す。
これらの値はオメガ7のポーラーカーブを基にマクレディ理論によって導き出したもので、3つの要素を組み合わせることで、フライト中でも的確に最大限の滑空性能を得るスピードを知ることが出来るのだ。

(REPORT:Shinichi NAGASHIMA)

SPEC INFORMATION

サイズ 24 26 28 30
セル数 73 73 73 73
翼面積(投影)㎡ 19.91 21.75 23.56 25.12
翼面積(実測)㎡ 23.70 25.89 28.05 2.91
翼幅(投影)m 9.46 9.88 10.2 10.62
翼幅(実測)m 12.22 12.77 13.29 13.73
アスペクト比(投影) 4.5 4.5 4.5 4.5
アスペクト比(実測) 6.3 6.3 6.3 6.3
マックスコード m 2.43 2.54 2.64 2.73
ミニマムコード m 0.49 0.51 0.53 0.55
機体重量 kg 5.95 6.35 6.35 7.15
飛行重量 kg 70-90 80-103 90-116 100-130
速度(MIN/MAX/TRIM)km/h 24±1/40±2/58±2
最少沈下率 1.0(+/-0.1)
滑空比 10(+/-0.1)
安全規格(DHV) 2-3 2-3 2-3 2-3
価格(税込) ¥575,000 ¥575,000 ¥575,000 ¥575,000

[製造元]ADVANCE/スイス
[輸入・販売元](有)ジェネス
[URL]http://www.genese.co.jp/

(2006年12月号掲載)