
ADVANCE
EPSILON5
フライトの新たな地平を切り拓く
フレンドリーな中級機
各社ともにグライダーの高性能化が進む中、定評あるアドバンスから新グライダー「イプシロン5」が発表された。DHV1-2というクラスにして、そのポテンシャルは驚くべきものだ。
シグマ6との違い
イプシロン5のパフォーマンスは、シグマ6に迫る領域に達している。ならば、シグマ6とイプシロン5の違いは何か?
体感できるその大きな違いは“乗り味”である。キャノピーが周囲の大気の状態を機敏に感じ取り、インフォメーションをパイロットに伝え、パイロットがその情報をもとに次の操作を積極的に取ることを求めるシグマ6に対して、パイロットに情報は送ってよこすが、パイロットがそれに反応することは特に求めていない、というのがイプシロン5のフィーリングだ。
高い安定性を使いこなす
飛行中の高い静的安定性はイプシロン5の大きな特徴だ。ピッチはクラス1かと思うほど安定している。サーマルへの進入に際しても、まるで上級機のようにシャープに切れ込んでいく。ハンドリングも軽く、反応も迅速で、グライダーはパイロットの意志に正確に追従する。
イプシロン5に乗っていてシグマとの違いを感じるのは、センタリング中にサーマルを外したときの反応だ。普通の機体は失ったエアスピードを取り戻そうと、若干ダイブ気味に沈下しながら旋回を切り上げるのだが、シグマ6は何事もなかったかのようにクルリと旋回を切り上げてしまう。
しかしイプシロン5ではそこまでの性格は与えられていない。なぜならこの性格は高度処理のための沈下と裏腹な関係にあって、あまり落ちないと今度は高度処理の時に困ってしまうからだ。従って、センタリング中のピッチ変化を最小にとどめ、速度を落としすぎないよう配慮すれば良い。速度さえ維持しておけば、サーマルを外した場合でもピッチ変化は最小でサーマルに戻ることができる。
もちろんこんなことに気を回しながらセンタリングが出来るのはイプシロン5の高い安定性があってこそである。
リアルインターミディエート
今回、デザインチームがイプシロン5のテーマとして大きな関心を寄せた挙動に、マイナス14mオーバーのスパイラルダイブからの自動回復がある。マーケットに存在する大半のグライダーが苦手とする、この安定したスパイラルダイブからの回復は、イプシロン5ユーザーにとってはなんら難しいものではない。ただ、体重移動を入れずにハーネスに均等に座り、ブレークコードをフルグライドの状態に戻すだけで、グライダーは1〜2回転の後に通常滑空に戻るようにデザインされている。
Aライザーは翼端折り用に2分割されたものが磁石で繋がっている「クイックスナップシステム」が採用されており、シンプルで扱いやすい。また、これもシグマ6同様、スモールサイズとラージサイズでライザーとブレークグリップのサイズが分けられている。
これらのディテールまでこだわった成果として、イプシロン5はリアルインターミディエートと呼ぶにふさわしいパーフェクトな中級機として仕上がっているのだ。
(REPORT:Fumiya MATSUNAGA)
SPEC INFORMATION
| サイズ | 23 | 25 | 28 | 31 |
| セル数 | 50 | 50 | 50 | 50 |
| 翼面積(投影)㎡ | 20.12 | 21.76 | 24.21 | 27.03 |
| 翼面積(実測)㎡ | 23.35 | 25.26 | 28.10 | 31.37 |
| 翼幅(投影)m | 8.68 | 9.03 | 9.52 | 10.06 |
| 翼幅(実測)m | 10.81 | 11.24 | 11.85 | 12.52 |
| アスペクト比(投影) | 3.75 | 3.75 | 3.75 | 3.75 |
| アスペクト比(実測) | 5.00 | 5.00 | 5.00 | 5.00 |
| 機体重量 kg | 6.70 | 6.97 | 7.35 | 7.77 |
| 飛行重量 kg | 55-75 | 65-88 | 78-106 | 96-130 |
| 速度(MIN/MAX/TRIM)km/h | 23/48/38 | 23/48/38 | 23/48/38 | 23/48/38 |
| 沈下率 | 1.2 | 1.2 | 1.2 | 1.2 |
| L/D | 8.7 | 8.7 | 8.7 | 8.7 |
| 安全規格(DHV/DULV) | 1-2/― | 1-2/― | 1-2/― | 1-2/― |
| 価格(税込) | ¥465,000 | ¥465,000 | ¥465,000 | ¥465,000 |
[製造元]ADVANCE/スイス
[輸入・販売元](有)ジェネス
[URL]http://www.genese.co.jp/
